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興味津々 ~ニホンカモシカ・ニホンイタチ~

長野県大町市(ニホンカモシカ) 長野県安曇野市(ニホンイタチ)
ニホンカモシカ(Wikipedia)
ニホンイタチ(Wikipedia)


山道から見上げる高台に
カモシカがいた。

今まで見てきたカモシカの中では
誰よりも美形で
愛らしい顔つきだった。

身じろぎもせず
こちらを見ていた。

a0155104_21321840.jpg
EOS5D Mark III + EF500mm F4 L IS USM

まさに興味津々といった目つきで
視線をそらさない。

「おーい」と声を掛けてみたが
まるで逃げようとする気配がない。

a0155104_21321534.jpg
EOS5D Mark III + EF500mm F4 L IS USM

そこで我々は、
誰も見ていないのをいいことに、
見よう見真似の阿波踊りを
カモシカに向かって披露してみた。

しかしカモシカは
やはり微動だにせず
ひらひら踊る二人の人間をしばらく眺めていたが、
やがて馬鹿らしくなったのか、
ゆっくりと森の奥に歩き出した。

a0155104_21321310.jpg
EOS5D Mark III + EF500mm F4 L IS USM

途中、カモシカはまた立ち止まって
我々を振り返った。

阿波踊りアンコールか。
いや、違うか。

やはりカモシカが何を考えているのかは
分からずじまいであった。

ただ、あのカモシカは
長野県人が踊る、
なんの心得もない「エセ阿波踊り」を見物した
最初で最後のカモシカであろう。
それは、仲間に自慢していい。

さらば美しいカモシカよ。




別の日。

車で走っていると
川の対岸に何か動くものを見つけた。

カモシカの親子だ。

今まで会いたい会いたいと願い続けた
カモシカの親子に初めて会えた。

a0155104_2132843.jpg
EOS5D Mark III + EF500mm F4 L IS USM + EXTENDER EF2×III


積もった雪の
硬い表層を時折踏み抜いて
ズボズボと足を取らつつ
親子はゆっくりと辺りを歩きまわりながら
枯れ枝に残った葉っぱや
冬芽を口にしていた。

彼等にとっても過酷な冬がやってきているのだな、と思う。


a0155104_2132626.jpg
EOS5D Mark III + EF500mm F4 L IS USM + EXTENDER EF2×III


幼獣の死亡率は50パーセントだというから、
この子もここまで成長するのには
かなり苦労したはずだ。
独り立ちまであと少し。
頑張って欲しい。



a0155104_2132443.jpg
EOS5D Mark III + EF500mm F4 L IS USM + EXTENDER EF2×III






また別の日。

川原にあったコンクリートブロックの隙間で
何かが動いたような気がした。

しばらくその辺りを注視しながら待っていると、
やがてブロックの隙間から
小さいのが顔を出した。

イタチだ。


a0155104_2132059.jpg
EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM


私の姿に驚いて逃げるかな、と思ったら
こっちを睨んだまま
動く気配がない。

体は小さくても
気は強いのだ。


a0155104_21315736.jpg
EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM + EXTENDER EF2×III


しかし、ちょっとこちらが近づこうとしたら、
慌てて穴の奥に
逃げ込んだ。

やはり小動物だ。
大きな人間は
怖ろしかろう。


a0155104_21315563.jpg
EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM + EXTENDER EF2×III




と思ったら、
なんと戻ってきた。

人間に興味津々なのか、
とんでもない度胸である。

その勇気は
仲間に自慢していい。

a0155104_21315385.jpg
EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM + EXTENDER EF2×III


カモシカといいイタチといい、
もしかすると私が
彼等の目を引く変な奴なのか
という疑問もあるにはあるが、
彼等と間近で会えるのは
幸せなことこの上ないのである。





by TamaWakaba | 2014-01-16 22:31 | ニホンカモシカ | Trackback | Comments(4)
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Commented by puntamama at 2014-01-16 22:57
こんばんは~
雪の中のカモシカの親子
素晴らしい出会いでしたね!
これからの厳しい冬本番を生き抜いて、立派に成長して欲しいですね
Topの大きなカモシカにも冬の威厳があります
こんど 「あの人達面白かった?」 とインタビューしてみたい (^^;

イタチはこちらでも見られましたが・・・
やっぱり毛皮の質が違いそうです (笑)

球わかばさんはきっと動物たちに違和感を与えない希少な人類の一人なんでしょうね?
写されている動物たちの瞳に恐れがありません

私はなかなかそう行かないのですが・・・
生き物と一瞬でも時間を共有出来たと思えると、とても幸せです ^^
Commented by silkycatjp at 2014-01-17 13:49
バッチリ目が合ってますね。カワイイです。
そして 凄く良い写真ですね。^^
Commented by TamaWakaba at 2014-01-20 01:24
punntamamaさん
ありがとうございます。
この親子に会えたのは本当に幸運でした。
(会えた、と言っても実際は川を挟んで100メートル以上ありますが)
カモシカって謎めいた動物なんですよね。
いままで出会ったどの個体も、一目散に逃げていくものはおらず、必ずこうやって立ち止まってこちらをじっと観察するんです。
カモシカと目があっている時は、なんとも不思議な気持ちになります。
>イタチ
以前punntamamaさんの撮影されたイタチを見て、「おおっ!」とテンションが上がり、いつか私も撮りたいなーと思ってました。確かに、毛の質感が違うかも・・・
>動物たちに違和感を与えない
どうなんでしょうか^^;
ただ、犬に対してはかなり友達になれる自信があります。
しかし、猫がどうしてもダメです。
猫によくなつかれる知人に猫への接近法を教えて貰い、猫への親愛の情120%で接近しても、どんな猫にも逃げられます。
物理手段的にどうしても説明が付かず、最近では「猫だけに見える相当ヤバいオーラを発しているのではないか」という結論に落ち着いています。
Commented by TamaWakaba at 2014-01-20 01:32
silkycatさん
ありがとうございます。
言葉とかジェスチャーとか全く通じないんですが、
どんな動物でも「あ、今視線が合ってるな」って分かりますよね。
動物によっては(一部特殊な人間も)、視線を合わせることで戦闘開始だったりするわけで、やっぱ視線というのは大切なコミュニケーション手段なのかな、と思います。
写真的には、もうちょっと距離を詰めたりしてフレーミングにバリエーションを出したかったりしますが、自然に生きる彼らの自己防衛識別圏はものすごく厳密で、彼等が引いたボーダーラインに1歩でも踏み込めば、あっという間に逃げられてしまったりします。
逃げられるのはまあいいんですが、サルの場合本気で襲ってきますので怖いです(経験あり)^^;
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