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カテゴリ:氷彫刻( 79 )

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平田浩一 加瀬秀雄 氷彫刻 『Crystal Fairy』 【1】

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第31回 国宝松本城氷彫フェスティバル 全国氷彫コンクール (2017・1/21~22)


正月の朝の団欒。

テレビ局は軒並み特番で
どこのチャンネルも
賑やかさには事欠かない。

何の気なしに、NHKにチャンネルを変える。

すると、画面に見覚えのある光景が映し出されている。

高々と積み上げられた氷柱。

女性ものまねタレントの「氷彫刻家の平田浩一さんでーす」という声とともに
白いコックコートに身を包んだ平田さんが登場したので
年明け早々、のけぞって驚いた。

平田さんは正月の縁起物として
番組内で「タンチョウヅル」を
リアルタイムで完成させるのだという。

平田さんはチェーンソーを振りかざし、
早速、氷の切削に取り掛かる。

番組出演者の面々が驚きの声を上げるなか、
画面の横から
和食調理服と白和帽のアシスタントがさっと登場して、
平田さんに手を差し伸べる。
見ればなんと、それは昨年平田さんとタッグを組んだ
加瀬秀雄さんであった。

平田さんと加瀬さんは
昨年の松本城氷彫フェスティバルで金賞受賞。
その後、旭川で開催された
氷彫刻世界大会にも出場、
見事、総理大臣杯を手にしている。

その強力氷彫デュオが
元日の朝から画面の向こうで氷を彫っている。

正月早々良いものを見たと喜んだのもつかの間、
制作の様子を見るうちに
笑ってばかりはいられなくなった。

積み上げられた氷のいたるところから
水がとめどなく滴る。

常温であることに加えて
煌々と灯るスタジオ照明が
氷を炙り続けている。

氷彫制作には高温を通り越して
「灼熱」ともいうべきこの環境。
これまで見てきた氷彫フェスの
厳しかったどの局面よりも
さらに厳しい。

番組の後半、作業はなんとか
ツルの翼を接合する段階まで来ていた。
「この温度じゃ普通はくっつかないんですけどね」
平田さんはそう前置きしつつも
ドライアイスとコールドスプレーを使い、
追加できうる全ての冷気を総動員して
氷の翼を接合にかかる。

氷の翼を両手で支えている最中も
これは何なのか、
これからどうするのか、
と絶え間なくインタビューを受けるのだが、
「ちょっといま喋るのがきついんで・・・」
と余裕がなさそうに呟く平田さん。

状況が状況なだけに
ハラハラして見ていられない。
もしもその翼が落ちてしまえば
瞬時に完成は絶望的となる。

しかし、そんな心配をよそに
平田さんと加瀬さんは
翼の接合に成功。

最後には見事、
巨翼を展開して羽ばたくタンチョウヅルを
完成させたのだった。

それが、2017年元日の出来事である。



それからちょうど20日後の
1月21日。

長野県松本市
松本城。
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公園入口に掲げられた氷彫フェスの看板。

「 最後の氷彫コンクール The Final 」

長年この場所で
氷彫刻師たちが技を競ってきたこの大会も
今回が最後となる。

笑っても泣いても
これが最後なのだ。
この場所で
夜通し撮影することも
おそらく、もうないのだろう。

今までとは違う
複雑な気持ちを抱えながら
会場内に歩を進める。

時計はもうすぐ
16時を回ろうとしている。

夕暮れ前の黄ばんだ光のなか
競技開始に向け
氷の配分作業が進められている。
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西陽に照らされる松本城を背に
平田さんと加瀬さんはいた。

平田さんはホテルニューオータニの氷彫刻室長。
生粋の氷彫刻師。

加瀬さんはアルカディア市ヶ谷の和食料理長を務める傍ら
氷彫刻の技術を習得。
平田さんとは昨シーズンからタッグを組んでいる。
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氷柱15本が順に配分される。
1本の重さは約135キロ。
見た目よりも、はるかに重い。

この氷柱15本をいかに有効に使って
12時間以内に作品を完成させるかを競うのが
この大会だ。
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16時40分。
日没間近。
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照明が点灯する。
場内も賑わいを増してくる。
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16時55分。
作業の準備が完了。
氷彫刻のための道具が
所狭しと並ぶ。

プロの氷彫刻師だけあって
道具の種類と数が多い。
制作の場面に応じて
これらを巧みに使い分ける。
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夕暮れ。

氷のオブジェにも
明かりが灯る。
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場内の特設ステージで
氷彫コンクールの
開会式が始まる。
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今回の出場者は過去最多の
国内外合わせて計18チーム。
いつにない熱気だ。

松本市の坪田副市長の式辞。

大会関係者の高齢化や、温暖化による氷彫の展示環境悪化などを挙げ
氷彫コンクールの終了について説明する。

事情は色々あると思う。

ただ、この大会の終了は
本当に残念でならない。
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昨年の金賞受賞者、平田さんが
出場者を代表して挨拶。

「いつか、この大会が復活することを信じています」
という言葉が
強く印象に残った。

これで一旦は終わりにはなるけれど
いつか、そういう未来が来て欲しい。
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全員で記念撮影。
これも最初で最後の光景だ。
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しかし、感傷に浸っている暇はない。
これからが本番なのだ。

制作開始に向け
出場者は足早に持ち場へと急ぐ。
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氷彫コンクールはこれで見納めだということを
知ってか知らずか
いつになく
多くの観客で賑わう会場。

人々の口から
「これで最後なんだって」
という言葉を幾度となく耳にする。

やはり皆それぞれに
この大会を名残惜しんでいるのだろう。
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17:40
制作開始。

12時間にわたる
氷との格闘が始まる。
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氷彫制作の序盤は
ほぼ、
「採寸」「切断」「組み上げ」
という作業に終始すると言っていい。
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氷を切り分けると言っても
その場の思いつきで適当に切るという訳にはいかない。

使える氷は15本。
途中で足りなくなったからと言って
おかわりはできない。

適当に彫ってしまえば
作品はどんどん小さくなり
氷の屑の山ばかりが大きくなる。

限られた量の氷で
大きく迫力ある氷彫を作るために
制作者はみな細心の注意を払う。

その為、図面通りに採寸し、
正確なブロックに
氷を切断するのだ。
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氷の組み上げ。

氷彫刻に使われるのは
製氷工場で作られた「純氷」。
いわゆる、かき氷や飲料に使われる
硬く、透明度の高い氷だ。

切断前のフルサイズの純氷は「原氷」とも呼ばれ、
サイズは約約105×56×26cm。
重量は135kgだ。

ちなみにこれはJIS規格で定められている。


氷自体が透明で
見た目には重量感に乏しいが
実際には標準的な成人男性2人分ほどの重さがある。

この氷を氷ばさみを使って
人の背丈まで積み上げていく。

手慣れた大人が
二人がかりでやっと行えるほどの
重労働なのだ。
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原氷を半分に切断したもの。
これだけで約70kgだ。

これをさらに積み上げる。
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積み上げた氷の隙間に
ノコギリの歯を通して押し引きする。

規格どおりの氷ではあるが
輸送中に傷がついて表面が荒れていたり
汚れがついていたりすることがある。

そのまま放置すれば氷がぐらついたり
汚れが内部に閉じ込められてしまうおそれがある。

重なった氷塊の間にノコギリを通すことで、
互いに接する面をクリーニングしながら平らに整え
氷同士が強固に接着するようにする作業だ。
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さらに透明度を要する部位に関しては
組み上げの前に、
ノミを使って表面処理を行う。

ノコギリよりもはるかに鋭利な
ノミで氷を削ることで
鏡のように平滑で透明な面を得ることができる。
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そして組み上げ。

最初に作った大きな氷塊とは別に
小さな別の氷塊として組み上げる。
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氷彫刻の作り方は人それぞれで
最初に最大限の高さまで氷を積み上げ
一気に彫っていくやり方もあれば、
全体を幾つかのパーツに分けて制作し
後で接合するというやり方もある。

平田さんはほぼ、
後者のやり方をとっている。

この小ぶりな氷塊は、
後に接合されるパーツになるはずだ。
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18:24。
もう一つの氷塊が組み上がった。
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地元テレビ局の取材が入る。
一旦作業の手を止めて
インタビューに応じる平田さん。

去年の金賞受賞者ということで
平田さんの動向には
誰しも注目するところだ。
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原氷にチェーンソーで縦に切れ目を入れる。
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厚さ半分の氷板2枚にする。
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それを接合する。
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1枚の大きな氷板ができあがった。
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18:40。
氷の組み上げ作業が終了。

作業開始から1時間が経過した。
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この切り分けと組み上げは
完成後の華々しい作品のイメージと比べ
随分と地味で、淡々とした作業だ。

一見、何をやっているのかわからないこの作業に、
頭の上に大きな疑問符を浮かべたまま
唸っている観客も多い。

だが、この切り分けと組み上げの作業こそ、
氷彫制作における根幹とも言えるものなのだ。

もしも
土台がわずかでも傾いていれば、
組み上げた氷同士がズレていれば、
いずれ作品自体が大きく傾いてしまう。

そうなってから修正するのは不可能だ。

ゆえに制作者は
この作業に心血を注ぐ。

12時間の制作の序盤であるにも関わらず、
体力的にはいきなり全力疾走を要求される。

寒さの中、身体中の骨がきしむような大仕事だが
後々のことを考えると、
決しておろそかにできない。

そういう作業なのである。


― 【2】に続く ―

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by TamaWakaba | 2017-03-09 02:09 | 氷彫刻
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平田浩一 加瀬秀雄 氷彫刻 『Crystal Fairy』 【2】

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平田さんが図面を見ながら
氷板に赤色サインペンを使って
デッサンを行う。

気温はすでに零度を下回っている。
氷点下では氷の表面は解けだすことなく、乾いている。
ゆえに、油性サインペンで描けるのだ。
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デッサンと言っても、
実際には最低限の線で
「この辺にこんな形を作る」
という「走り描き」に近い。

スケジュールが常にタイトな氷彫制作において、
時間的にどこに重きを置くかは重要だ。
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次に、
デッサンした線を参考にして
角ノミで筋彫りを施していく。
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気温が高く、氷の表面が濡れている時は
いきなりこの筋彫りから入ることもある。

筋彫りでは、曲線も図面に忠実に描かれる。
本当のデッサンといえるのは
この筋彫りなのかもしれない。
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筋彫りが終了。
幾重の曲線が織りなしているが
まだ何を作っているのかは
さっぱりわからない。
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筋彫りに沿って、ドリルでなぞっていく。
筋彫りの線は細く、浅い。
この後のチェーンソーや平のみを使った
荒々しい切削でも消えないように
線を深くする作業だ。
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深くした線に沿って
チェーンソーで氷を切っていく。

この切削作業が始まると
いよいよ氷彫刻を作っているという
雰囲気が高まってくる。

観客も一気に色めきだつ。
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平田さんが、筋彫りした線の上から
さらにドリルで深く氷をえぐる。
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氷に穴が開いた。
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平田さんが加瀬さんに
氷の彫り進め方について説明。
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そして、加瀬さんが
氷板の彫刻を引き継ぐ。
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氷板の各所に
穴を開けていく。
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細かい部分は
ミスしてしまうと修正が利かない。
慎重に彫り進める。
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一度打ち合わせをした後は、
二人ともに
黙って作業に打ち込む。

そういえば、去年に比べて
この二人が作業中に言葉を交わす機会が
大幅に減ったような気がする。

2シーズンに渡ってタッグを組むことで
以心伝心する部分も多くなったのかもしれない。
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一方、平田さんは
小さい方の氷塊の
彫刻を進めている。
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小ぶりの平ノミを使って
大まかな形を彫り出していく。
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形が見えてきた。

鋭利なノミで削られた氷は
そこだけ油を塗ったような光沢を持って輝く。
完成後の透き通ったツヤとは違って、
制作中でしか味わえない美しさだ。
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ノミで削った氷は、
細かな平面で構成された多面体だ。

そこで、研削用のドリルで
多面体の角を落とし
曲面を出していく。
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人の頭部が
現れてきた。
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そしてまた、平ノミで削る。

平田さんの表情から
渾身の作業であることが
伝わってくる。
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氷彫刻は3Dプリンターで模型を制作するように
はなから完全な形で姿を現すわけではない。

全体のバランスを見つつ
削っては修正、削っては修正を繰り返しながら
完全な形へと徐々に近づけていく。

削りすぎてしまったら
もう後はない。

しかし、削ることに躊躇していれば
時間がなくなっていく。

「豪快かつ繊細に」という
二律背反を地で行く作業なのだ。
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制作開始から2時間余り。
時計は20時を回ろうとしている。
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観客の熱い視線を浴びながら
氷との格闘は続いている。
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― 【3】に続く ―

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by TamaWakaba | 2017-03-09 02:08 | 氷彫刻
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平田浩一 加瀬秀雄 氷彫刻 『Crystal Fairy』 【3】

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20:00。

賑わう会場。
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気温はすでに0度を下回っている。

このまま行けば、
さらに下がるのは間違いない。

ここ数年の大会では
暖かさに泣かされることが多かった。
雨の中、氷を彫ったこともある。

気温のことを心配しなくていいというのは
精神衛生上ありがたい。
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時折手を止めて
図面を確認する平田さん。
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そしてまた
彫り進める。

人物像背後の張り出した部分を
丹念に加工する。
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加瀬さんも、
氷板の加工を着々と進めている。
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複雑な曲線を一つ一つ切り抜いていく
地道な作業だ。
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くり抜いた空間が
少しずつ拡大していく。
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言葉はない。
彫り続ける。
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チェーンソーの刃が外れるトラブル発生。
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主要な工作器具であるチェーンソーが
使用不能になったらこの先どうするのか、と
こちらは内心焦ったが、
平田さんは慌てる様子もなく
早業でサッと直して
すぐに作業に戻る。

毎日自分の手足のように駆使する道具なので
やはり扱いも手慣れている。

当たり前といえば当たり前だが、
その当たり前さに感心する。
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20:20。
加瀬さんが手がけていた
氷板の加工作業に一区切りがつく。
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苦心して彫った大きな氷板を、
分割してしまう。
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平田彫刻の大きな特徴の一つは
この「分解」にある。

一般的に、
氷彫刻というのは「育って」いくものである。
時間の経過とともに
形なきところに形が現れ、
完成形に向かって、不可逆的に作業が進んでいく。

ところが、平田彫刻の場合、
一旦形を与えられた氷が
この「分解」という工程を経ることで
再び形を失うことがあるのだ。

ちょっと目を離した隙に
さっきまであったはずのパーツが見当たらない。
そういうことが、よくある。
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チェーンソーを使って、
薄い氷板を、
さらにスライスしようとしている。

原氷を2分割したこの氷板は
厚さが約13センチほどだ。
それをさらに半分にすれば
片方の厚みは約6センチあまり。

チェーンソーの刃の進め方を
わずかでも誤れば、
今までの努力が一瞬のうちに氷屑に変わってしまう。
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正確なチェーンソーさばきによって、
氷板は途中で割れることなく
無事、スライスに成功。
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20:36。
平田さんが彫っていた
人型の氷塊にノコギリが入る。
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胸から上が分割される。
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さらに胸から下も分割。
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次に
最初に積んだ大きな氷塊の上面を
平ノミで整える。
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ぬるま湯で温めたアルミ板を
氷に押し付け解かし、
断面を平滑にする。

よく見ると、最上段の氷は
直方体ではなく
向かって右側へ
微妙な傾斜がつけてある。
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その上に、先程分割した
人型の氷を積み上げる。

重さに歯を食いしばりながらの作業。

これほどの高さに人力で氷を持ち上げるには
一旦、氷塊を分割するほかはない。

分割せずに、そのまま組み上げるならば、
フォークリフトの支援を受ける必要がある。

だが、フォークリフトは諸刃の剣でもある。
利便性を得る代わりに、
相応のリスクも負わなければならない。

フォークリフトによって作業時間は確実に短縮できる。
しかし、短時間とはいえ、
作品の命運を、人の手に委ねることになる。
加えて、氷塊がより重くなることによって
位置合わせ等の微調整もより難しくなる。

平田さんがこの「分割」の手法を多用するのは
そういうリスクを可能な限り回避するためでもあるのだ。

氷彫制作の環境は、時と場所によって一変する。
現場によっては
フォークリフトの支援を受けられないこともある。
それどころか、終始一人きりの作業を
強いられることもある。

これまでそういう厳しい現場で
幾度となく氷を彫ってきた平田さんだからこそ、
スタンドアローンで完成形に持っていける
「分割」という手段を
重要視しているのかもしれない。
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氷の隙間に
水を流し込んで接着。
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続いて、胸から上のパーツを
組み上げる。
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20:56。
人型氷塊の組み上げ完了。
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作業の行方を
多くの観客が見守っている。
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― 【4】に続く ―

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by TamaWakaba | 2017-03-09 02:07 | 氷彫刻
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平田浩一 加瀬秀雄 氷彫刻 『Crystal Fairy』 【4】

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制作開始から3時間が経過。
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気温は約マイナス1度。

一応は氷点下だが
順調に下がっていくということもない。

夜になっても
肌に感じるくらいの風が
吹いているせいなのだろう。

地表に溜まるはずの冷気が
風に流されてしまうのだ。
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他のチームも
作品の大きさが予想できるくらいにまで
作業が進んでいる。
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21:00。

平田さんは、
スライスした氷板の加工に入った。
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加瀬さんも、
別のパーツを彫り始めている。
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平ノミで余分な氷を削ぎ落とす。
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グラインダーで
平らだった面に
高低のグラデーションをつけていく。
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挽き廻しノコでこすって
表面やエッジを整える。

氷彫刻においてノコギリは
氷を切るだけではなく
表面処理の重要なツールでもある。
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仕上がりを確認する。
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次に、
表面加工用の特殊なビットを取り付けたドリルで
氷に無数の球体を刻みつけていく。
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ドリルで行うとはいえ、
気の遠くなるような作業だ。
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21:43。
1枚めの氷板への加工が完了。
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加瀬さんは
氷板の加工を進めながら
氷の切り出しや
平田さんの作業の下準備を
黙々と続けている。
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図面を確認しながら
氷のサイズを入念にチェックする。
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集中して自分の作業を進めつつも、
時折、平田さんの作業に
さっと注意を向けているのが分かる。

実際に話してみて感じたことだが、
加瀬さんは実に「気配りの人」である。

氷彫制作の作業中でもそれは発揮され、
タッグの以心伝心を支えている。
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制作開始から4時間が経過。
氷屑を収集する軽トラが動き出した。
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― 【5】に続く ―

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by TamaWakaba | 2017-03-09 02:06 | 氷彫刻
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平田浩一 加瀬秀雄 氷彫刻 『Crystal Fairy』 【5】

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まもなく22時。

露店も店じまいとなる。
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同時に、観客の足が急速に遠のいて
会場は閑散とした雰囲気に変わる。
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22時。

観客がいようといなかろうと
制作作業は淡々と続く。

平田さんは2枚目の氷板の加工に取り掛かっている。
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枝分かれするような造形で
かつ、その裏表に細工を施すには
かなりの手間がかかる。
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22:20

2枚目の氷板のスライスを開始。
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今回も失敗は許されない。

慎重に刃を進めていく。
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氷板は大きいので、
刃が広いチェーンソーであっても
1回でスライスすることはできない。
片方に刃を入れ終わると
反対側からも刃を入れる。
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氷板の正中線を外さないよう
ゆっくりと刃を進める。

もしもチェーンソーの刃が
わずかでも傾けば、
氷板はいびつな三枚おろしになってしまう。

平田さんも慎重にならざるをえない。
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20:24

2枚目の氷板をスライス完了。

完全な平面で分割されている。

5分に満たないような作業だが
ハラハラするような緊張感を味わう。
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気温は氷点下5度に達しようとしている。

いつになく冷え込んできた。

氷彫刻にとっては適した環境だが、
制作者は寒さに耐えながらの作業を強いられる。

なんとも皮肉なものだ。
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制作開始から5時間が経過。

平田さんは氷板の加工、
加瀬さんは氷の切り出しを続けている。
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時折、図面を見ながら
小さな打ち合わせが行われる。
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そしてまた、作業を続ける。
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完成した氷彫刻は華麗だが、
そこに至るまでの過程は
派手さには遠い、
地道な作業の連続だ。
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氷彫刻制作は
忍耐の世界なのだ。
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23:00

例年であれば、
時間とともに僅かづつでも
彫刻が大きくなっていくのだが、
今年は、
氷を分割しての作業が長く続いているので
見た目に変化が乏しい。

作業が進進んでいることは確かなのだが、
傍目にはなかなか進捗状況が掴めない。
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23:30

新たな動きがあった。
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平田さんが、
発泡スチロール製の箱から
ドライアイスを取り出す。
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小さく割ったドライアイスを
加工済みの氷板の縁に載せていく。
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1気圧下において、
摂氏0度を下回ると、水は氷になる。
だが、氷は常に0度なわけではない。
周囲が氷よりも冷たければ
氷の温度もそれに従って下がる。

つまり、マイナス1度の氷もあれば、
マイナス20度の氷もあるのだ。

冷凍庫から出したばかりの氷を手にとった時、
手のひらに張り付いて、痛い思いした経験は
誰しもあるだろう。
だが、常温にしばらく放置した氷は
手に張り付くということはない。

つまり、
より冷えた氷は
それ自体の冷気によって
触れたものを凍らせる力が強くなるのである。

この手法には、
ドライアイスのマイナス79度という極低温によって、
氷にさらなる凍結力を与え
氷同士の接着力を高めようとする狙いがあるのだ。
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今までの大会でも、
このドライアイスは何度も登場した。

しかし、その大部分は
気温が高く、氷が溶けだしてしまうような状況で
使われることがほとんどだった。

ところが今回は、
決して氷が溶け出すことのない寒さの中にいる。
氷同士が普通にくっつく状況なのだ。

そこにあえて、
平田さんがドライアイスを使うのはなぜなのか。

その理由が、
この後、徐々に明らかになっていく。



― 【6】に続く ―

【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【8】【9】【10】

by TamaWakaba | 2017-03-09 02:05 | 氷彫刻
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平田浩一 加瀬秀雄 氷彫刻 『Crystal Fairy』 【6】

【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【8】【9】【10】



人物像の背中に張り出した部分の断面を
平ノミで整える。
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さらに、アルミ板で平面を出す。
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加工済みの氷板を
チェーンソーで
再度分割する。
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ゴム手袋から
ぬるま湯で絞った軍手に付け替える。

薄く脆い氷板を持ち運ぶ時
僅かでも手元が狂えば
最悪の結果を招く。
それを防ぐための装備だ。

だが、氷の冷たさは
直に掌に伝わり
痛みに耐えながらの作業を強いられる。
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23:57

ついに、
氷板の組み上げを開始。
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密着させた氷の間に
水を通す。
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小さな隙間を
水を含ませた細かな砕氷(平田さんは「雪」と呼ぶ)で埋め、
コールドスプレーで急冷却する。
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1月22日
0:00

日付が変わる。

最初に接着した氷板の
辺縁部をさらに付け足していく。
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a0155104_02114622.jpg


なんと平田さんは
氷を足場にしている。

以前も平田さんは
3段重ねのぐらつくビール箱に乗って
ヒヤヒヤしたことがあったが、
今回はそれにもまして
恐ろしすぎる。
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0:16
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さらに辺縁部を接着。

0:21

氷板は、大きく広げた
透かし羽となって現れてきた。
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羽の組み上げは
一旦ここで中断し
平田さんは台座部分の加工に移る。
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台座部分の角を切り落としていく。
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そこに、チェーンソーで
深めの筋を入れていく。
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加瀬さんは
小さな氷塊の加工に取り掛かっている。
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平ノミで
形を削り出す。
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曲面を持った形が見えてきた。
何を作っているのだろうか。
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台座の加工があらかた進んだところで
次に、平田さんは人物像部分の加工に移る。

平田さんは
一箇所だけを仕上げてしまうということはせず、
全体のバランスを見ながら、
同時進行的に各所へ手を入れていく。

これは平田さん流の
破綻のない造形を実現するための秘訣でもある。
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荒削りだった氷の表面が整えられ
女性の首筋の柔らかな曲線が
現れてくる。
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三次元の曲面は
図面に書き表すことができない。

平田さんは
作業を進めながらリアルタイムで
自分の頭のなかにある三次元立体を
氷に反映させていく。

何度見ても
魔法のような手業なのである。



― 【7】に続く ―

【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【8】【9】【10】

by TamaWakaba | 2017-03-09 02:04 | 氷彫刻
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平田浩一 加瀬秀雄 氷彫刻 『Crystal Fairy』 【7】

【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【8】【9】【10】


1:00

加瀬さんが下削りした氷塊を
平田さんがさらに削っていく。
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それを本体に接合。
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像の左足だ。
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1:08

すぐに、もう一つの氷塊の加工が始まる。
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紛れもなく
右足だ。
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本体に接合。
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1:12

工程開始から10分余り。
12時間の制作時間に比べれば
瞬間ともいうべき短時間に、
氷彫刻は劇的な変化を遂げる。

氷彫刻は植物のように
ゆっくり育つこともあれば、
このように
爆発的に成長することもあるのだ。
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1:15

制作も折り返し地点を過ぎ、
各チームもそれぞれ
具体的な造形が見えてきている。
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平田さんは
先程接合した両足の曲面を出す作業に入った。
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図面も見ず
流れるように
ドリルを氷に這わせていく。
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ものの5分もしないうちに
ゴツゴツとした氷の塊が
脚線美を宿している。
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制作開始からもうすぐ
8時間が経過しようとしているが、
この間、平田さんも加瀬さんも
休憩を取ることなく
手を動かし続けている。

恐るべき集中力だと思う。
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再び、加瀬さんが
別の氷塊を切り出し。
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平ノミで大まかな形を作る。
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平田さんがそれをさらに削る。
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1:56

それを左腕として
本体に接合。
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チェーンソーで余分なところをカット。

平田さんは、氷が込み入った場所でも
速さと効率を優先して、
こうやってチェーンソーを用いることがある。

もちろん、チェーンソーの刃先を
正確に操れてこその方法だ。
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時計は間もなく
午前2時。

制作も佳境を迎える。


― 【8】に続く ―

【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【8】【9】【10】


by TamaWakaba | 2017-03-09 02:03 | 氷彫刻
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平田浩一 加瀬秀雄 氷彫刻 『Crystal Fairy』 【8】

【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【8】【9】【10】


2:00

気温はマイナス4度。
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ペットボトルの水(アミノバリュー入り)も
ついに凍り始めた。
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カメラザックの上にも
霜が降りる。
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深夜の冷え込みは身体に応えるが
氷彫刻にとっては
恵みの寒さだ。


平田さんは
台座部分の加工を続ける。
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加瀬さんは、
羽の辺縁部を制作する。
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2:26

羽の接合作業が
再開される。
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右羽の付け根部分を接合。

大きく広がった羽全体の荷重を
この部分で全て受け止めるため、
接合には万全を期さなければならない。
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2:34

付け根部分の接合が完了。

左羽は制作の早い段階で組み上げたが
この右羽がここまで手付かずだったのはなぜだろうか。

今回の大会は
過去最高の18チームが参加し、
制作場所がいつになく手狭だ。
自分たちの彫刻のすぐ隣に
重なり合うようにして
他のチームの作品が迫っている。

ゆえに
作業場の中を動き回る時、
彫刻のすぐ近くを通ることを余儀なくされる。

あまつさえ今回は
薄い羽を広げた、極めて繊細な彫刻だ。
もしも移動の際、身体が
羽にぶつかってしまったらどうなるか。

つまり、
一見して不可解なこの制作順序も
平田さん流のリスクマネジメントだったのだ。
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辺縁部の
小さな部品を接合。
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2:41

右羽上辺部の接合。

前に接合した羽の根本に重さがかかる。

果たして荷重に耐えることができるか、
緊張の一瞬だ。
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無事、接合が完了。
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そこにさらに辺縁の部品を接合していく。
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2:53

ハプニング発生。

いま付けたばかりの部品が
落下してしまった。

パシンという
氷が砕ける音が
かすかに響く。
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小さな部品とはいえ
氷なのでそれなりに重さがある。

しかし、薄い羽の断面は
その重さを支えるのにギリギリの大きさだ。

コールドスプレーで周りから固めたものの
接合面内部の氷結が十分ではなく
強度が出ていなかった。
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幸いにして
落下の仕方は良かった。

部品が粉々になってしまうという
最悪の事態は回避された。
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(一部トリミング)


すぐに、応急処置を施す。
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ドライアイスで接合面の温度を下げて
接着力を高めた上で
再度、接合を試みる。
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今度は上手く行った。

しかし、割れてしまった部分については
別に接合し直さなくてはならなくなった。
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明らかに
接合の作業に
時間を取られている。

時計はすでに
午前3時。

いつもであれば、
完成形が見えている頃だが、
今回は通常と全く手順が違っており、
作業の終着点がいまだ見えてこない。

時間内に完成するのだろうか。

一抹の不安がよぎる。


― 【9】に続く ―

【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【8】【9】【10】



by TamaWakaba | 2017-03-09 02:02 | 氷彫刻
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平田浩一 加瀬秀雄 氷彫刻 『Crystal Fairy』 【9】

【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【8】【9】【10】


3:00

中天に
青白い月が浮かぶ。
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気温はマイナス5度を下回った。

じっとしていると
足先が冷気でジリジリと痛む。
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羽の辺縁に
小さな部品を接合する作業が
続いている。
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3:07

左羽下端の接合に入る。
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この作業も、
サッと済ますわけにはいかない。

下向きの大きな部品は
しっかり固着させないと
自重で落下する恐れがあるからだ。
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完全に平面として整えられた氷を
重ね合わせると
濡れたガラス板を重ねたときのように
お互いがピタリと吸い付く。

氷の接合では
それがベストな状況だ。

だが、
アルミ板で完全な平面を出したつもりであっても
氷の表面には
微小な凹凸や
わずかな曲面が残ってしまうことがある。

そうすると、
接着剤として接合面に流し込む水が
氷と氷の隙間を通って
外に流れ出てしまい、
いつまでたっても氷同士は融合しない。

このパーツの接合がまさにそれだった。

濡れた軍手で氷を支え続け
10分後、ようやく作業が完了。
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3:30

平田さんは
右腕の制作に入る。
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7分後、
右腕の大まかな切削が完了。
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すぐに本体に接合。
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落下して破損したパーツも
所定の場所に接着され
事なきを得る。
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加瀬さんが
余った氷塊に
幾筋もチェーンソーの刃を入れている。

氷のパテ(通称「雪」)の材料である
細かい砕氷を作っているのである。

加瀬さんは
常に休む間もなく
平田さんをサポートし続けている。
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再び、台座部分の加工。
切り株から張り出した何かを
削り出している。
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右腕の曲面出し。
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4:00
右腕の加工が完了。
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4:03
右羽下端の接合。
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辺縁部の接合。
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曲面出し。
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右羽の接合と同時進行で
右側の台座にも
張り出した部分を作る。

チェーンソーを使って
驚くべき速さで
氷を刻んでいく。
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平ノミでさらに削る。
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ドリルで曲面を出すと、
そこには耳を立てた
ウサギの姿が。
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4:41

制作時間も残り1時間を切ったところで
ついに完成形が見えた。

いつもに比べれば
時間的な余裕はないが
平田さんも加瀬さんも
ゴールに向け
加速度的に作業の手を速めている。

平田さんがブロワーを使って
削り屑を吹き飛ばす。
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加瀬さんが
火の点いたガスバーナーを
平田さんに手渡す。

いよいよ、仕上げ作業だ。
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4:42

ガスバーナーによる
表面処理を開始。
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削ったままの氷の表面は
工具によってできた細かい傷で埋め尽くされており
氷本来の透明感に乏しい。
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そこで、
氷を高温の炎で素早く炙ることによって
荒れた表面だけを解かし、
溶けた水が再び凍ることで
氷にガラスのような光沢と
透明感が与えられるのだ。
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平田さんの作業と並行して
加瀬さんは
機材の撤収作業に入っている。
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制作時間が終了するとすぐに、
残氷の回収と
ライトアップが始まる。

それまでに、撤収作業を
あらかた終わらせておかなければならないからだ。
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4:50

表面処理が終了。
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そのまま平田さんは
台座の仕上げへ。
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表面処理は終わったが、
平田さんは作品全体を見回し、
部分的な修正を加えていく。

最後まで妥協はしないのだ。
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5:00

会場内には
生まれたての氷彫刻が
立ち並ぶ。
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どのチームも
最終仕上げに入っている。

制作時間はあと40分。

ラストスパートだ。
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いつもなら
製作終了のアナウンスが聞こえる前に
作業が全て終わっていることが多いが、
今回は
平田さんが道具を手放す様子はない。
細部の修正を続けている。
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残り約10分。
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5:40

「選手の皆さんは競技を止めてください」
制作時間終了のアナウンスが流れる。
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氷彫刻
『Crystal Fairy』
(クリスタルフェアリー = クリスタルの妖精)
完成。


12時間の戦いが
ついに終わった。


― 【10】に続く ―

【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【8】【9】【10】



by TamaWakaba | 2017-03-09 02:01 | 氷彫刻
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平田浩一 加瀬秀雄 氷彫刻 『Crystal Fairy』 【10】

【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【8】【9】【10】


氷彫刻のライトアップが始まる。
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『Crystal Fairy』 は
ピンク色の照明で照らされる。
a0155104_21541000.jpg



森の切り株で
大きく羽を拡げて憩う
氷の妖精。
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ライトアップされた氷彫刻を目当てに
カメラマンが大挙する。
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夜明けまでの
僅かな時間に
幻想的な光景が広がる。
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観客の喧騒を背に、
完成したばかりの氷彫刻を
感慨深げに眺める
二人の姿があった。
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観客から記念撮影のリクエスト。
二人に笑顔が戻る。
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空が
白み始めた。
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氷の妖精に
しばし目を凝らす。
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夜明け間近。

夢から覚めるように
色を失っていく氷彫刻たち。
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朝焼け。
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日の出前の
まだ青い光の中に佇む
氷の妖精。
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両脚には
今にも動き出しそうな
曲線が宿る。
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東の稜線から顔を出した朝陽から
一直線に光が差し込む。
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その時、氷の妖精は
光の血液を全身に巡らせて輝く。
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どこからともなく現れ、やがて
解けて跡形もなく消えてしまう
氷彫刻の在りようは
まさに妖精のようだ。

この美しい造形も
明日には、この世のどこにも存在していない。

今日、妖精の姿だった氷は
明日には形のない水になって
この星のどこかを巡っている。

氷彫刻は儚い。
だからこそ美しい。
そこが、見る人の心を打つのだろう。
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朝日に照らされる氷彫刻を見届けたかのように
平田さんと加瀬さんが会場を後にする。

他のチームの作った氷彫刻を
楽しそうに眺めながら歩く。

やがて二人の姿は
観客の雑踏に紛れて
見えなくなった。
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もう、こんな長い夜を
見られなくなってしまうと思うと
やはり寂しい。

だが、
この松本の大会はなくなっても
彼らの氷彫刻は続いていく。

これからも美しい氷彫刻が
いくつも作られていくことだろう。

そして、願わくはいつの日か
またこの場所に戻ってきて欲しい。

素晴らしい氷彫刻の世界を
また我々に見せて欲しい。

そんな未来の訪れを
心から願っている。


平田浩一・加瀬秀雄・作
氷彫刻『Crystal Fairy』。

第31回 国宝松本城氷彫フェスティバル
全国氷彫コンクール「The Final」において
銀賞を受賞した。


― 完 ―

【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【8】【9】【10】


― あとがき ―

女性像は氷彫刻師として高い技量が要求される割に、
お客さん受けがあまり良くない。
昨年の大会後、平田さんはそう語っている。

今回、平田さんと加瀬さんは敢えてその女性像の制作に挑んだ。
12時間をかけ二人が完成させたのは、
切り株の上で薄い透かし羽を大きく広げ佇む氷の妖精。

今回の制作において最も特徴的だったのは、
その透かし羽の制作過程だった。

平田さんはこれまでにも、
翼を生やした生物を何度も彫っているが、
それらは全て「鳥類の翼」だった。
その翼には平田さんのお家芸とも言うべき、
幾重にも生え揃う羽根が彫り込まれたものが多かった。

ところが、今回の透かし羽は、
これまで作ってきた翼とは全く趣きが異なる。

今までが「鳥類の翼」だとすれば、
今回はいわゆる「蝶の羽」だ。

薄い一枚の羽を細い根元だけで支えねばならないばかりか、
羽自体も平板ではなく透し彫りの構造になっていて、
強度的にも従来とは全く事情が異なる。

限られた制作時間の中で、
透し彫りにした大きな羽を
どうやって作るのかが最初の課題だった。

これまでのようにまず氷を組み上げ
後から細工を施すというやり方では、
時間の面からも強度の面からも完成に漕ぎ着けることが難しい。

そこで平田さんが考え出したのは、
まず厚めの氷板で透し彫りにした羽を作り、
それを2枚にスライスすることで、
左右の羽を一度に作るという手法だった。

それは、一枚の紙を折ってからハサミを入れ、
開くと線対称の絵柄が出来上がるという、切り絵の手法に近い。

平田さん曰く「全く初めての試み」
というその作業には多くの困難も伴った。

左右対称の羽を実現するためには、
後にスライスされる氷板への透し彫りを正確に行う必要がある。

もしも透し彫りで、羽に斜めの穴を開けてしまえば、
左右で羽の大きさや模様が変わってしまうことになるからだ。

透し彫りを担当した加瀬さんには、
非常に高い精度の加工が求められた。

さらに、今回違ったのは彫刻の「表裏」だ。

松本城の大会では、お堀のすぐ横で制作と展示が行われるので、
彫刻は常に一方向から観客の視線に晒される。

それは別の見方をすれば、観客から見えないいわゆる「裏」の部分は、
彫刻する必要がないということでもある。

平田さんはこれまでにも、立体感やリアルさを追求するために、
敢えて見えない部分にも手を入れることがあった。
だがそれはあくまでも「表」が主で「裏」は従の力配分だった。

しかし今回作った透かし羽は、
その名の通り「向こうが透けて見える」構造で、
表裏の概念が当てはまらない。

だから平田さんは必然的に、
透かし羽の両面に細工を施さなければならなかった。

透かし羽の組み上げも困難を極めた。

薄く脆い透かし羽は、
他のパーツのように一気に組み上げることはできない。

落下や破損を防ぐため、
平田さんは羽を通常よりも小さなパーツに再分割して、
少しずつ組み上げる手法を用いた。

この手法によって作業の安全性と確実性は高まったが、
その一方で、氷の接合作業は圧倒的に増加した。

氷を再分割すればその分だけ、
接合の回数は必然的に増えることとなる。

そして、氷彫刻の制作において、
最も不確定の要素をはらんでいるのが、この接合作業なのである。

重ね合わせた氷同士が氷結して融合するかどうかは、
その氷のコンディションや周りの環境に大きく左右される。

制作者がいつもと同じ正確な手順を踏んでいたとしても、
同じように氷が接合できるとは限らないのである。

今回の透かし羽は、
そういう接合作業の不確定性をもろに反映した。

薄く接合面が小さい羽のパーツはしっかりと密着させても、
なかなか思うように融合してくれない。
平田さんと加瀬さんは、濡れた軍手から直に伝わる
氷の冷たさと痛みに耐えながら、長時間氷を支え続けた。

さぞ辛い作業だっただろうと、
完成後、加瀬さんにそのことを尋ねた。
「氷をくっつけることに精一杯で、冷たさや痛さを感じている余裕がないですよ」
と加瀬さんは苦笑する。

彼らは、そんな心頭滅却するが如き境地で氷を彫っている。
改めて、氷彫刻制作の過酷さを思い知った。

私はこの大会で氷彫刻の制作を追いかけ始めて
もう8年になる。
氷彫刻の制作過程については
だいぶ分かったつもりになっていた。

だが、今回の制作過程は
いまだ見たことのない手順で進められた。
ゆえに、工程の先を読むことが中々できなかった。
作品が果たして完成するのか、
未完成のまま終了のゴングが鳴りはしないか。
ファインダーを覗きながら
いつになくハラハラさせられた
というのが正直なところだ。

そういうところにも、
平田さん流の氷彫刻へのスタンスが
滲み出ている。

「お客さん受けが良くない」女性像を避けて、
100%得意技を使って勝ちにいくこともできる。
だが、そこで敢えて女性像の制作に挑む。
ただの女性像ではなく、妖精というテイストを加え
平田さんらしさもしっかりと演出する。

これまでに培った得意技を使いこなしながらも、
さらに新しい何かを探す。
それは、現状に安住することなく
常に新しい地平を開拓しようとする精神だ。
今回の大会は
平田さんのそういう姿勢が
大いに発揮されていたと思う。

完成後、作品の出来栄えについて平田さんは
「本当に大変だった。今年もとにかく手数が多かった」
と振り返る。
去年の大会でも
手数の多さに手こずっていた平田さんだが、
今回は去年にも増して手数を増やした。
そこには「楽に作れるものを作っていても仕方ない」という
平田さんなりの矜持がある。
不可能かもしれないギリギリの線を狙っているのだ。

今回、この作り方で完成させられることは分かったが、
一方で制作過程に課題も見えてきた、
とも話す。

平田さんは
この松本の大会の2週間後、
北海道旭川市で開催される
「氷彫刻世界大会」で
個人戦部門に出場が決まっていた。
その大会で平田さんは、
40時間に渡って、たった一人で氷を彫り続ける。
そこでまた
この氷の妖精を彫る予定なのだという。

世界大会当日、平田さんに励ましのメール送る。
「松本では銀賞だったのでリベンジです」
という頼もしい一言が返ってきた。

そして、その言葉どおり
平田さんは
松本からさらに進化させた『Crystal Fairy』で
個人戦最優秀賞(内閣総理大臣賞)
をその手に勝ち取り、
松本のリベンジを見事果たした。

いつだって平田さんは
「勝ちに行く男」
なのである。

今回、再び平田さんとタッグを組んだ加瀬秀雄さんについても
いくつか記しておきたい。

平田さんが同じ人と1年以上タッグを組むというのは
実はとても珍しい。

平田さん曰く、「これまでに数人だけ」だそうだ。

平田さんが組む相手を頻繁に変えるのは
平田さんの心が移ろいやすいということではなく、
そこにはちょっとした事情がある。

平田さんのように
氷彫刻そのものを生業として
毎日毎日休むことなく氷を刻み続ける、
いわゆる生粋の氷彫刻師は
非常に稀有な存在だ。
かつ、平田さんの氷彫刻の技術は
いまや誰しもが認めるところとなっている。

その平田さんの技を体得しようと
明日の平田浩一を目指す新進気鋭の氷彫刻師達から
「ぜひタッグを組ませて欲しい」というリクエストが
常にあるのだという。
平田さんとしても
志高い彼らの希望になんとか応えたいという気持ちがある。

だからどうしても、
短期間でタッグを組む相手を変えざるを得ないのが
目下の現状なのである。

加瀬さんとて、
長きにわたる「順番待ち」を経て
平田さんとのタッグが実現したのである。

加瀬さんが平田さんと知り合ったのは
今から10年前。
加瀬さんが勤務している職場の宴会を、
ホテルニューオータニで開いたのが
きっかけだった。

その宴会場のテーブルに
平田さんが彫った氷彫刻が
華を添えている。
それを見た加瀬さんは驚いた。

加瀬さんは和食料理人として
氷の器などの「氷細工」を作ったことはあった。
だが、こんな大掛かりで存在感のある氷彫刻を
間近で見るのは初めてだった。
その迫力に圧倒された。
この彫刻を作った人をぜひとも紹介して欲しい、
そう願い出た加瀬さんのところに、
やってきたのが平田さんだったのである。

その初対面の場で、
平田さんの「じゃあ、氷彫刻をやってみますか」という誘いに
二つ返事で応えたのが、全ての始まりだった。

平田さんはその時の様子を
「加瀬さん、すぐに食いついてきたんでね」
と嬉しそうに話す。

それから加瀬さんは
本業の傍ら、氷彫刻の技を日々磨きながら
自分をこの世界に招き入れてくれた平田さんと
いつかタッグを組むことを希望し続けてきた。

その希望がようやく叶ったのが
去年の大会だ。
「10年経って、ようやく組めたんですよ」
と平田さんは言う。

去年の大会で、この平田加瀬ペアは
金賞を受賞し、続く氷彫刻世界大会では
最優秀賞である総理大臣賞を勝ち取ったのだ。

平田さんと加瀬さんが
1年間という基本時限を超えて
今もなおタッグを組むことには
様々な理由があるのだろう。

だが、その数ある理由のうちの一つは
加瀬さんの人柄にあるように思えてならない。

加瀬さんは氷彫刻で
平田さんに教えを請いつつも、
どこか平田さんの世話を焼くようなところがある。
いざ氷を彫り始めると、
不眠不休、飲まず食わずで猛進する平田さんに
横からそっと陣中食を差し出したりする。

いわゆる、良い「女房役」なのである。

加瀬さんが平田さんよりも
ひと回り年上だということも勿論あるだろうが、
それ以上に、
加瀬さんが「気配りの人」であるところが
大きいように思う。

今回の制作現場でも
自分の作業を進めつつ、
常に平田さんの動きを読んで、
先んじて必要なサポートに入ろうとする加瀬さんの姿が
強く印象に残っている。

そんな名女房である加瀬さんに
平田さんとペアを組むのはやはり違いますか、と聞いてみる。

「いざ作業が始まると、自分の仕事に手一杯で
平田さんの技を盗む余裕もなくなっちゃいますよ」
と加瀬さんは苦笑する。
「平田さんは、本当に作業の手が速いです」
そんな平田さんに追随していくのがやっとだ、ともいう。

だが、謙遜気味にそう話す加瀬さんの手業は
去年より明らかに上達している。
氷を彫る技術も、
平田さんのサポートに入る身のこなしも、
去年の加瀬さんより、一味も二味も変わっている。

やはり、
生粋の氷彫刻師とともに過ごす濃密な時間は
本人もあずかり知らぬところで
己の技に磨きをかける力を持っているようだ。

そして今日も、
加瀬さんのように、
平田さんに薫陶を受けた新鋭の氷彫刻師たちが
平田さんの新たなライバルとして成長を続けている。

日本の氷彫刻は
まだまだ面白くなっていきそうだ。

― 【追記】に続く ―



【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【8】【9】【10】【追記】

by TamaWakaba | 2017-03-09 02:00 | 氷彫刻 | Comments(0)
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