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カテゴリ:物撮り( 7 )

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光弾性の万華鏡(クロスニコル)

光弾性とは(Wikipedia)

偏光フィルターの狭間には

不思議な応力の虹が出る。





「透明プラスチック製スプーン」
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL





「スプレーボトル」
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL




外圧を加えると
色味が変化する。
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL




傾きによっても
色味が変化する。
a0155104_23563938.jpg
EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL




「ビニール製チューブ」
通常はあっさりとした色だが、、、
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL




ボトルに強く巻きつけると
色味が強くなる。
a0155104_23563102.jpg
EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL




思い切りぐるぐる巻きで
極彩色の物体に。
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL





「ペットボトル」
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL





「レンズ用フィルターのケース」
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL





「ポリ袋」
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL





「プラスチック製スプーン」
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL





「ポリオレフィン製デスクマット」
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL





通常光の下で見ると、
ごくごくありふれた物たちです。
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL


不思議ですね~。




透明物体が
サイケデリックな謎物体に変化する
この謎の現象、
「光弾性(こうだんせい)」
といいます。
詳しくは難解なので、ざっくり言うと
「力が加わった物体が、光を通す性質を変化させる」
現象のことです。
で、
そういう性質を持った物体を
「光弾性体(こうだんせいたい)」
といいます。

ある方法を使うと、
光弾性体に力が加わっている様子を
このように見ることができます。

その方法とは
偏光フィルターと偏光フィルターの間に
光弾性体を置いて
透過光で観察する
というもの。
これは
「クロスニコル(直交ニコル)」と言って
研究開発の分野でよく使われる観測法です。


プラスチックなどの樹脂製品は
整形する時の収縮などが原因で
その内部に力の歪みを溜め込みます。
これを
「残留応力」といいます。

クロスニコルを使うと
この残留応力を
虹色の光として
見ることができるのです。

学術的な話はさておき
この応力の虹、
写真的にとても面白いので
撮影してみました。

クロスニコルは
「偏光板」―「被写体」ー「偏光板」ー「カメラ」
という並びにしないと撮影できません。
カメラにはPLフィルターを取り付けます。
でも、被写体の向こうの偏光板は
レンズにつけるような小さなフィルターでは間に合いません。
被写体を覆い隠すくらいの
巨大な偏光板が必要です。

そんなフィルター、手に入りません。

でも、実は手に入るんです。
ていうか、
誰の家にでもあるんです。

さて、それは何でしょう。

メカに詳しい方ならご存知かもしれませんが、
答えは
「液晶ディスプレイ」です。
PCのモニタしかり、
テレビの画面しかり。
液晶ディスプレイにはその構造上、
画面と同じ大きさの偏光フィルターが必ずはまっています。

そこにふと気が付き
もしかしたらできるかも、と思ってやってみたら
大成功でした。

不思議な写真が撮れますので
お試しあれ。




昨年の年の瀬からムキになって更新してきたこのブログも
いよいよここに来てネタ切れです。
現在は、氷彫刻フェスの編集作業を最優先で進めていますが
放置するのも申し訳ないので、
今日はちょっと変わった写真を
撮って出しで載っけてみました。
一息ついたところで
氷彫刻の編集に戻ります。

いま、北海道の旭川で
毎年恒例の「氷彫刻世界大会」が行われています。
このブログでおなじみの平田浩一さんも
個人部門で参戦中です。
2月9日の午前11時まで、
極寒の中、40時間に渡って氷を彫り続けるという
過酷なイベントです。
こうしている今もおそらく、
平田さんは氷を刻み続けていることでしょう。

お近くにお住まいの方は
ぜひ一度、その超絶技巧をその眼でご覧いただくことを
強くオススメします。

何回見ても
感動します。

2/10追記
平田さんが上記大会で個人戦最優秀賞を受賞しました。
おめでとうございます!
作品は12日まで展示されるとのことです。

by TamaWakaba | 2017-02-09 02:06 | 物撮り | Trackback | Comments(0)
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パソコン部品換装地獄

自宅にて



1週間ほど、ブログを放ったらかしにしてしまいました。
この間、何をやっていたかと言いますと
自作パソコンの部品換装をやっておりました。

私も、パソコンデビューしてしばらくは、
ごく一般的なノートPCを使っていましたが、
写真をやるようになって、
非力でモニタが貧弱なノートPCではどうにもならなくなりました。

とは言え、ハイパワーなデスクトップPCはかなり高価。
自分に必要な機能を満たすと、
要らない機能やソフトが付属してくるのも値段高騰の一因です。
やはり、市販の量産型PCは、最大公約数的というか
帯に短し襷に長し、という代物が多いのです。

そこで、自分でパソコンを組み立てることにしました。
自作パソコンの強みは、
パソコンの用途に応じて、最も適したパーツを値段も含めて選択し
組み合わせていけることです。
私の場合は、写真(RAW現像とデータ管理)が主たる用途なので
高い処理能力と大きな記憶容量を確保するのが最優先にしています。

これまでにそうやって、2台のパソコンを組みました。
そして、2台目を組んではや6年以上。
当時まだまだ最新鋭だったパソコンも
最近、かなり非力になってきたのは否めません。

キヤノンのDigitalPhotoProfessionalも、高性能化した反面、
大幅に処理能力を要求するようになり、
編集や現像にやたらと時間がかかるようになってストレス倍増です。

5DMark4も発売になり、いずれは導入しなければ、と思いつつ
現在使っているパソコンでは、
画素数アップした5D4のRAWに太刀打ちできないのは明白です。

そこで急遽、「カメラよりまずパソコン!」と思いたち、
現在使っているパソコンの、パーツをグレードアップすることにしました。

でも、
ここからが地獄だったのです。

現在のPCのパーツを活かしつつ、
マザーボードとCPU、メインのSSDを換装します。
組み上げ自体は、3時間くらいで終りました。
「3台目にもなれば楽勝だぜぃ!」
今思えば、天狗になっていたと思います。
そして、意気揚々とパワーオン。

あれ?・・・起動しないっ!Σ(・∀・;)

もう一回パワーオン。
やっぱり動きません。
ためつすがめつ色々原因をチェックしましたが、
何回やってもエラーが出て起動せず。

いくら新品の数分の一の価格でできるパーツ換装とはいえ、
動かなければ数万円をドブに捨てるのと一緒です。

そして、さらに厄介なのは
PCパーツの中には、少なからず「初期不良品」が
存在していることです。
今回取り付けたどれかのパーツが不良品だとしても、
それを突き止めることがまず至難の業です。

時計はすでに午前0時を回りました。
絶望的な気分が襲ってきます。
頭に血が上ってしまい、そのまま寝るということもできず、
パソコン部品が散乱した部屋で独り立ち尽くす私。

こうなったらもう、仕方ありません。
動くまでやり直しです。

組み上がったパソコンを、
再び最初の段階までバラします。
泣きながら分解します。

そして、細かな接続をチェックしながら
再度組み立て。
もう二度と自作パソコンは組みません。
神様お願いします。
ホントに反省してます。


いつの間にか時計は午前3時。

これでだめなら、
もう病院送りです。
当分パソコンを使うことはできません。

祈るような気持ちでパワーオン。
その瞬間、冷却ファンの回転する音が。
動いた、動いた!うごいたーーー!

起動しました。
まさに九死に一生です。

結論的には、
マザーボードに電源を供給するコネクタが
僅かに浮いていた事で
微妙な通電不良が起きていたことが
原因だったようです。

そんなもん判るかっつーの!

でも、PCが起動したとはいえ、それは換装作業の第1歩にすぎません。
それからOSやソフトのインストールや
作業環境の移行、データの移動など
やることは山ほどあって
ため息の連続です。

そんなこんなで格闘すること数日、
本日、やっともとのPC環境に復帰できたので
ブログの再開に漕ぎ着けました。

自作パソコン。
安くて高性能なマシンを作れるんですが
いろいろとストレスを感じることも多くて、
良いのか悪いのか、よくわかりません^^;

こうやって痛い目を見ても
次に新しいパソコンが必要になる頃には
喉元を過ぎて熱さをすっかり忘れてしまい
また煮え湯を飲まされる羽目になるんですけれども・・・。

その日まで、頑張ってくれよ新パソコン君。





今回の換装でお役御免になったマザーボード。
長年よく頑張ってくれました。
写真左下の金色ギザギザの部分がCPUソケットです。
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EOS5D Mark III + EF24-70 F2.8L USM



これがCPU(中央演算処理装置)。
パソコンの中心部、人間で言えば脳に該当します。
CFカードとほぼ同じ大きさですが、中身は超絶精密技術の塊。
1個数万円はしますが、これをケチると
ろくなパソコンになりません。
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EOS5D Mark III + EF100mm F2.8L Macro IS USM
※取り外したあと、導熱グリスの拭き取りを失敗してちょっと汚れてます^^;




CPUの裏側。
金色の部分はすべて独立した電気接点です。
a0155104_23024315.jpg
EOS5D Mark III + EF100mm F2.8L Macro IS USM



そして、これがCPUの接点に対応する端子の集合体。
CPUソケットの中は、こういう端子の剣山が広がっています。
ちなみに、変な力を加えたり、何かを誤って引っ掛けたりして
剣山のうち1本でも折ってしまうと
その瞬間にマザーボードはゴミへと変わります。
ああ恐ろしや。
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EOS5D Mark III + EF100mm F2.8L Macro IS USM



苦難を乗り越え、
動き始めた新パソコン。
頼むから、あと数年間は壊れないでくれ・・・。
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というわけで、今回は番外編でお送りしました。




by TamaWakaba | 2016-11-17 01:02 | 物撮り | Trackback | Comments(0)
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サンキャッチャー/レインボーメーカー

サンキャッチャー



「一番好きな小物は?」
と問われれば

間違いなく
この
サンキャッチャーを挙げる。

クリスタルガラスの
多面体から発せられる
虹色の光条。

時を忘れる。


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EF100mm F2.8L Macro IS USM



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EF100mm F2.8L Macro IS USM



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EF100mm F2.8L Macro IS USM + Rスノークロス



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EF100mm F2.8L Macro IS USM + Rクロス



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EF100mm F2.8L Macro IS USM



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EF100mm F2.8L Macro IS USM



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EF100mm F2.8L Macro IS USM



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EF100mm F2.8L Macro IS USM



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EF100mm F2.8L Macro IS USM



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EF100mm F2.8L Macro IS USM



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EF100mm F2.8L Macro IS USM



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EF100mm F2.8L Macro IS USM



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EF100mm F2.8L Macro IS USM



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EF100mm F2.8L Macro IS USM





いろんなサンキャッチャーが売られていますが、
硝材とカットの質から、
(ちょっと値は張りますが)
スワロフスキー社製を強くオススメします。
餅は餅屋なのです。
by TamaWakaba | 2012-08-29 21:20 | 物撮り | Trackback
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「おとーと」と旅する

「むちむちおとーと」と、もけけ達




「おとーと」と
秋を旅する。

おとーとは
いつも静かに微笑んでいる。

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「むちむちおとーと」。
いつもお世話になっている『犬魂猫魂』の主、マキさんによる作品である。


『二人の兄弟が暮らす、ルーの丘。
 そこには、猫も犬も、おばぁちゃんもグラマラスも、羊も恐竜も、
 みんな仲良く暮らしている。
 主人公は、『むちむちおとうとくん』5歳。知恵と勇気の男前。
 その兄『アニ』大学生。料理上手の風流者。等々たくさん。』


マキさんによるもうひとつのブログ『ルーの丘で』より抜粋

「むちむちおとーと」は、マキさんの描くイラスト世界の主人公である。
『ルーの丘で』
グラフィックデザインを生業とするマキさんが描く、物語絵巻。
ブログ初出は2009年9月。
しかし、マキさんによれば、
おとーとの原型は20年前すでにあったのだという。

はなから子供や人間を描くのが好きだったマキさんの頭の中で、
長い時間をかけて、おとーとは形作られていった。
「子供のむちむちした感じが好き」
そういうイメージが核にあるとマキさんは言う。

そしてついに、おとーとはマキさんのイメージを抜け出し、
紙の上にその像を結ぶ。

今でこそ賑やかなルーの丘であるが、
おとーとが生まれた当時、
丘はまだ存在していなかった。
生まれたばかりのおとーとを前に
マキさんは思う。

「彼の住む世界を見たい」

そして、世界は生まれた。

瞬く間にルーの丘の世界は展開していった。
仲間が増えた。

なんとすでにマキさんの頭の中には、
ルーの丘世界の詳細な地図ができあがっているそうだ。
「GoogleMapみてると一日終わっちゃう」
無類の地図好きを公言してはばからない、
マキさんならではのエピソードである。

そして、
「むちむちおとーと」に2度目の転機が訪れる。

もけけ化。

おとーとは平面の世界から飛び出す。

フェルティングという造形技法がある。
フェルティングニードルという道具を用い、
羊毛をフェルトの塊へと形作る。
彫刻のように削り出すのでなく、
粘土細工のように盛り付けるのでもなく、
茫々とした羊毛の塊を
ささくれの付いた針で幾度となく突き刺しながら
形を作っていく。
それは大変根気の要る地道な作業だ。

フェルティングと出会ったマキさんが最初に作ったのは
手のひらサイズの「ミニおとーと」だった。
これは面白い、とマキさんは思った。
すぐに、
もっと大きなものが作りたい、と創作意欲が噴出した。
フェルティングの鬼となったマキさんは
相次いで
身長30センチ超の「でかむち」2体を世に送り出す。

もけけ工房」の始まりであった。

私がはじめてこの「でかむち」と出会ったのは
今年の8月だった。

マキさん持参の「岡本太郎ゴミ袋」から
取り出された「でかむち」を手にしたとき、
私は驚いた。

フェルトの繊細な感触もさることながら、
その不思議な存在感に驚いたのである。
人形ではない。
かといってぬいぐるみでもない。
子供向けのおもちゃでも、
陳列して鑑賞するための美術品でもない。

そうか、「でかむち」は、
マキさんが羊毛で三次元空間に描いたイラストなのだ。

「こういうの作っておきながら、内心では『これってどうなのよ』って思ってるんですよ」
とマキさんは笑う。
人形ではないけれど、
分類上はどうしても人形の属性を与えざるをえない「でかむち」に
作り手自身が当惑しているのである。

マキさんが幼かった頃、日本中の女児は人形ブームに湧いていた。
友達のほとんどが某有名人形を手に遊びふけっていたとき、
マキさんはひとりその輪に入れずにいた。

人形はなんとなく苦手だった。
ぬいぐるみはこよなく愛したが、人形はなんだか怖い。

世間のブームをよそに、一向に人形遊びをしようとしない我が子を両親は案じたが、
そのたびに
「お人形さんはいらない」
と素っ気ない。

「でも、1度だけ人形をねだったことがあったんだけど」

それまで人形に見向きもしなかった我が子が
ある時、何を思ったか人形に興味を示したのだ。
彼女の父は喜んだ。
喜び勇んで発奮し、愛しい我が子のためにすぐさま人形を買い与えた。
しかし、
父が慌てて買ってきたのは
なんとケース入りのフランス人形であった。
娘はケースの前でしばし呆然とし、
青い目の人形にやや戦慄し、
すぐに興味を失い走り去った。
娘のために奮発した父の嘆息ぶりは
想像に難くない。

「『かわいい』っていうものを作りたいんじゃない」
とマキさんは言う。
「でかむち」が目指すのは人形ではない。
遊ばれるための、飾られるための
目的物たる人形とは違う。

やはり、この「でかむち」達は、
マキさんのイラストそのものなのだ。
「触ることのできるイラスト」なのである。

おとーとはいつも優しく微笑んでいる。
絶妙の笑みだと思う。
その笑みは
楽しさという外的要因から生じたものではなく、
むしろ、
全てを許容する、ありのままに受容する
そういう笑みであるように感じる。
弥勒菩薩みたいな、
そういう不思議な、魅力的な笑みなのだ。

いつもマキさんから
「引きの画も撮っておいてよ~」
と言われるが、
気づくと寄れるだけ寄って撮っている。
私の接写癖もあるのだろうが、
実のところ
この「でかむち」が私を引き寄せて離さないのである。

微笑の引力。

そういう力が
この「でかむち」にはある。



~告知~
11/6 『もけけ工房』が「渋谷てづくり市」に出展するそうです。
お近くの方は是非、手にとって御覧ください。



ちょっとノンフィクション風に迫ってみました(笑)

by TamaWakaba | 2010-10-27 21:39 | 物撮り | Trackback | Comments(4)
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祝賀ネコ家族

長野県松本市中央 中町通り 「陶片木」





私たちは
いつでも

「なにかお祝いしたい」

そういう気分なのです。


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EOS5D
EF135mm F2L USM

by TamaWakaba | 2008-05-13 23:59 | 物撮り | Trackback | Comments(0)
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犬魂 ~いぬたま~

長野県松本市中央 なわて通り  「サンドイッチハウス グルメ」




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「なわて通り」の一角、老舗のサンドイッチ屋の店先に、
ぱっちり目をくりくりさせながら、小首を傾げてこちらを眺めている一頭の犬。

やたらとおとなしい犬だなと不思議に思い、近づいてみてやっとそれが置物だと分かる。
それほどまでに、その置物は良くできている。
そして、その愛くるしい姿とあまりの生々しさに、私はレンズを向けずにはいられなかった。

私が店先でしゃがみ込んで写真を撮っていると、突然背後でバシャバシャと水の跳ねる音がした。
驚いて私が振り向くと、そこにはサンドイッチ店の店主だろうか、50代くらいの女性が店先に打ち水をしていた。

「たくさん撮ってあげてね」
女店主はそう言って、私に笑ってみせた。
またとない機会に、私がこの犬のことについて尋ねると、

「かわいいでしょ。この子ね、白いんだけれどクロちゃんていうのよ。昔からずっとここにいるのよー」
と、店主は打ち水の手を止めて言った。

私が撮影のお礼を言うと、店主は嬉しそうに
「良かったわねー、クロちゃん。写真たくさん撮ってくれたって」
と、静かに座りつづけるクロちゃんの頭を優しくなでたのだった。



EOS5D
EF135mm F2L USM

by TamaWakaba | 2008-05-13 23:59 | 物撮り | Trackback | Comments(0)
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枯切株陰影

長野県安曇野市穂高有明



誰もいない
とある堤防に

古ぼけた
枯れ切株を見つけた。

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EOS5D
EF50mm F1.2L USM

by TamaWakaba | 2008-03-05 23:59 | 物撮り | Trackback | Comments(0)
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基本的に何でも撮ります。     ※スマホの方は「PC版表示」での閲覧をおすすめします。
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sarutvさん あり..
by TamaWakaba at 08:53

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