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2011年 05月 30日

皐月のおわりに

長野県安曇野市、大町市

あらゆる場所に
光が弾けた、
露出オーバーな日々は
どこに行ったのか。

南から来た嵐が
持ち去ってしまったのか。

どこを探しても
見当たらない。

雨の季節へ。


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まだ安曇野には白鳥が残っています。
怪我で飛び立てなくなった1羽。
その傍らを決して離れようとしない1羽。

彼らの姿を目にして、
これまで
どうしても手に付かなかった
今シーズンの白鳥写真数千枚を
いま、
1枚1枚、振り返り始めています。



EOS5D Mark II
EOS7D
EF100mm F2.8L Macro IS USM
EF70-200 F2.8L II USM
EF500mm F4 L IS USM


by TamaWakaba | 2011-05-30 14:35 | EOS5D Mark II | Trackback | Comments(4)
2011年 05月 22日

伊勢の師匠に会いに行く

三重県伊勢市界隈

伊勢地方に行くならば、
どうしても会っておきたい人がいた。

ブログ『途中下車』のsthytさんである。

私の写真技術の殆どは、
ネットを徘徊する中で出会った
先輩方から授かったものである。

授かった、というよりは、
盗んだ、という言い方の方が正しいような気もするが、
とにかく、
私は写真のことで
誰かに師事したことはないけれど、
私が密かに師と仰ぐカメラマンは大勢いる。
そしてこのsthytさんも、そのひとりなのである。

数多の師匠の中にあって、
sthytさんが私に及ぼした影響はあまりにも大きい。
数年前、初めてsthytさんの作品を目にしたときの、
頭を殴られたような衝撃は
今でも忘れることはできない。

写真は技術やセオリーで撮るんではない。
トーンとか、色使いとか、構図が個性なのではない。
『途中下車』に連なる、温かい人柄がにじみ出た写真の数々。
これはsthytさんにしか撮れない写真だ。
いつか私も、こういう撮り手を象徴するような、
自分だけの写真が撮れるだろうか・・・
駆け出しカメラの球わかばは
モニタを前にして胸を熱くしたのであった。

その日以来、sthytさんは
私の永遠の師匠となったのである。

その後、不思議なご縁により
sthytさんにはブログの外でも、
色々と写真の相談にのって頂いたりしている。

今回、伊勢に行くことにしたのも、
「わが師に一目ご挨拶をば!」
という、熱い想いに牽引されてのことだ。

「けど、ただ会ったんじゃ面白くないなぁ~」
ヨコシマな思考が脳裏をかすめる。
ネタに走りがちな、
私の常なる悪癖である。

なにか面白いファーストコンタクトはないか。

私が最も熱心になる時、それは
悪戯心に火がついた時なのである。

そうだ。

もしも、
信州人の私が、突然伊勢に出現したら、
いきなりsthytさん宅の庭先に現れたならば、
さぞ、師匠も驚愕アゴ外しであろう!
ウッシッシ。

かくして、「師匠を驚かせる旅」が
始まったのであった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

伊勢までは、約300キロの道のり。
途中、渋滞に巻き込まれつつも、
なんとか、伊勢が目前に迫る。

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程なくして、sthytさんの住む伊勢近郊に到着。
広い空と豊かな緑に囲まれた、
素晴らしい場所であった。
ヤマビル(後述)さえいなければ、
すぐにでも移住したい所である。

お宅の場所は、事前にグーグルマップで調べてある。
その辺はぬかりない。
(私の車にはカーナビが付いていないから!)

果たして、sthytさんは居るだろうか。
留守でないことを祈りつつ、
車に乗ったまま、お宅の前を通過してみる。

後になってよくよく考えれば、
人気もまばらな閑静な住宅地を、
松本ナンバーがうろついているのは
相当に怪しい。

そもそも、
お宅の前を車で通過してみたところで、
sthytさんが居るかどうかは分かるはずもない。
仕方がないので、
ダメもとで突撃することにした。

近くのマーケットに車を止めて、
sthytさんに電話する。
電話しながら、sthytさん宅に向かって歩き始める。

数コールの後、
「あ、どうもどうも~」
sthytさんの声。
居た!

「わかばさん、今日はお休みですか~?」
「ええ、久々に土日の休みが取れたんで、ちょっと遠出してまして」
「えっ、遠出!?まさか・・・どちらに行かれてますのん?」

ギクーっっっっΣ( ̄□ ̄;)

鋭い。
sthytさん鋭すぎる!
「ええ、いや、まあ、ちょっと・・・遠くで、あははっ」
にわかにしどろもどろの私。
「遠出」はマズかったか。

300キロ走ってきて、直前バレは情けない。
苦し紛れの話題転換を図る。

「いやー、伊勢の方はお天気どうですか?(知ってるけど)」
「よう晴れとりますよ~(中略)・・・そんで、わかばさん、ほんまどちらにおられますの?」
「あ、あ~いや~、こっちもいい天気です(こっちも伊勢だけど)」

あー、やばいやばい!(((( ;゚Д゚)))
もはやネタバレまで一刻の猶予もない。

かねてからの持論だが、
写真、とりわけスナップに関して、直感力は必須であると思う。
流れていく景色の中で、「ここぞ!」という瞬間にシャッターを切る。
意識の表面で、「良い場面」として知覚されてからレリーズしたのでは遅い。
被写体を無意識のうちに嗅ぎ分け、
先手を打ってレリーズしていくのがスナップである。
そういうスナップを可能にする嗅覚こそ、直感というものである。
sthytさんの素晴らしい作品群を見るに、
氏のそういう直感力が往々にして研ぎ澄まされているのは、
もとより自明の理なのであった。

幸いにして、sthytさん宅は目と鼻の先まで来ていた。

「実はですね・・・いま、伊勢の方まで来てます。
・・・で、sthytさんの家の敷地に入るところです!」

「えーーーっ、ほんまですか!?」

sthytさんの「ほんまですか」は、ステレオで聞こえた。
わが師は自宅の庭先にいた。
携帯を手にしたまま、こちらを見て驚愕するsthytさん。

サプライズ成功!<(`・∀・´)>
それ以上に、sthytさんの鋭すぎる感覚に
カウンターを食らってしまいました(笑)。

ネット時代の寵児ならではの、
「お互いによく知っているけど、顔だけ知らない」
という状況からの初顔合わせ。
sthytさんは、想像したとおりの素敵な御方でございました。

sthytさんとの邂逅という、一大名目を果たした私は、
安堵を携えていざ鳥羽方面へ。

そしたらなんと、
sthytさんが仕事の合間を縫って、
鳥羽まで追いかけてきて下さったのです!
その上お土産まで・・・ありがとうございます~~m(_ _)m



記念に一枚!師匠の手には泣く子も黙って撮影開始するライカM9(右が私。S95のトリミングなので荒れてます)

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なんと、鳥羽の赤福支店で、
本場モノをご馳走になってしまいました。
出来たての赤福、美味しかったデス(´∇`)。

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赤福を頂きながら、しばし写真談義。
sthytさんのM9に触らせていただく。
初のレンジファインダー、難しい!
ハッキリ言って、匠のカメラです。
撮る人を選びます。
sthytさんが持つのが正しいです(キッパリ)。

「神宮さんはお願いしたらダメなんです。
あそこは感謝をするところやからね」

参拝を明日に控え、
伊勢神宮に関する、超重要知識を入手。
そうだ、ここは伊勢なのだ。
「おかげさま」の精神なのだ。
信濃の山奥からやって来て、
あわや欲丸出しにするところであった(汗)。

そして、何と言っても、
ヤマビルの話が圧巻だった。
sthytさんの、超美麗な作品の数々。
実は、その作品が出来上がるまでには
壮絶なヤマビルとの戦いが繰り広げられているのである。

ヤマビルって何?
という人には、私からひとつアドバイスしておきたい。
「知らないほうがいい。」

それでも、「どーしてもヤマビルについて知りたい」という
好奇な御仁のために、Google画像検索へリンクしておく。
が、ミミズとか、ゴカイとか、ウネウネ系環形動物が嫌いな方は、絶対にクリックしないで頂きたい。
ヤマビルとは、
【こういうモノ】(クリック注意!グロ画像多数!当方免責(笑)
なのである。
ほら、知らないほうが良かったでしょ?

で、sthyt師は語る。

「いやー、こんなんが雨の日には木の上にようおって、
近づくとキューッとアタマ持ち上げて、こっち見てたりするんですよ」

「そんで、知らんあいだに上から降ってきて、足首んとこにくっついて、血い吸いよるんです」

「前なんか、友達と山に写真撮りに行ってね、帰りに赤福食いたいなーいうことになって。
そんで、店で二人して赤福食べとったら、足首んとこ真っ赤になっとって。
男ふたりが町ん中で、なぜか足から血い流しながら赤福食うとるんですよ、あっはっは」

キャーーーーーーーッ!(゚Д゚;≡;゚д゚)

「まあ、最初は気持ち悪いですけど、慣れれば何てことないですよ」

無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理。

「全然痛ないですしね、痛いいうより痒いです」

そーいう問題じゃないです、ハイ(汗)。

聞けば聞くほど恐ろしい、吸血生物のお話なのであった。
でも、楽しい(爆)。
怖いもの見たさで、ついつい聞き入ってしまう。

地球温暖化で北極の氷が溶けるのも恐ろしいが、
ヤマビルの北上はもっと恐ろしい。

ストップ・ザ・CO2!





楽しい時間は瞬く間に過ぎ去り・・・

「いや~、こんど来る時は、ほんまに電話一本下さいよ~。ホントビックリしましたわ」

スイマセン、ビックリさせるのが目的でした(゚∀゚)
必ずまた来ます。
sthytさん、本当にありがとうございました!



鳥羽の海。竜宮城が海上を走っている。
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ミキモト真珠島。真珠の美しさに目覚める。
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二見興玉神社。
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この二見興玉神社は、古来から神宮参詣に先立って
人々が禊(みそぎ)を行う場所であった。
猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)ほか二柱を祭神とし、
境内には猿田彦大神の使者である蛙が多数置かれている。

私がまだ小さかった頃、家族旅行でここに来たことがある。
「カエルの神社」
という印象が強く残っている。
もともと小動物が好きだった私は、
この二見参拝をきっかけに、カエル愛に目覚めた。
つまり、この地は私の『アマガエル偏愛主義』のルーツなのである。
そして、そのアマガエルへの異常な愛情は私に、
【このような】
写真を撮らせるに至った。
まさに、「おかげさま」なのである。

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この日、二見で一泊し、次の日伊勢神宮へ。
やはり、古来から地層のように堆積した、人間の祈りと場のエネルギーに圧倒されました。
おはらい町、おかげ横丁。
丸一日佇んで、写真を撮りまくりたい衝動に駆られました。

伊勢・・・もう一度、本気で撮影に来る必要がありそうです。
だから今回、中途半端な写真は載せないことにします。
リベンジを固く心に誓って。

さらば伊勢!
必ずまた来ます!




EOS5D Mark II+EF35mm F1.4L USM
PowerShot S95



※文中、sthytさんの会話に関し、球わかばの記憶に基づき、可能な限り上方イントネーションの再現を試みておりますが、当方東国の輩につき、随所で「なんちゃって関西弁」となっておりますことを結構深くお詫びいたしますm(_ _)m

by TamaWakaba | 2011-05-22 20:21 | EOS5D Mark II | Trackback | Comments(8)
2011年 05月 06日

受難、中山高原(NHK朝ドラ『おひさま』ロケ地)

長野県大町市美麻 中山高原

長野県大町市美麻、中山高原。
現在放映中のNHK朝ドラ『おひさま』
のロケ地(一面のソバ畑のシーン)
になっている場所です。

ここは、
秋には、見渡すかぎりのソバの花



【1】 【2】 
(昨シーズンまでの様子・別ウィンドウで開きます)

そして春には、
丘を埋め尽くす菜の花



【1】 【2】 【3】
(昨シーズンまでの様子・別ウィンドウで開きます)

が我々を楽しませてくれる、
大町市の隠れた新名所です。

今年もゴールデンウィークには、
一面の黄色世界が広がるはずでした。

ところが・・・

菜の花、鹿の食害により全滅!

我々を待ち受けていたのは、
見るも無残な光景でした。

栄養たっぷりの菜の花の味を知った
中山界隈のニホンジカが、
この広大な畑に育ったアブラナを
1本残らず
食べ尽くしてしまったのです。

無念さとか怒りとかを通り越して、
「鹿よ、お前らの食欲はスゴイ!」
と言わざるを得ません。

だから今年は
一面の茶色世界なのです(´;ω;`)

秋には、なんとかソバが育って欲しいデス。



・・・・・5/17追記・・・・・
「朝ドラ『おひさま』ロケ地」で検索して見に来てくださる方が多いみたいなので、
もう一つのロケ地である、奈良井宿の記事にもリンクしておきます。
何度か撮りに行きましたが、いつ行っても心やすらぐ宿場町なのです。
【1】晩夏の奈良井宿           
【2】梅雨明け間近の奈良井宿     
【3】晩秋の奈良井宿           
【4】奈良井宿アイスキャンドル祭り(冬)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


朝ドラ効果で集客を狙え!
気合ののぼり旗がはためく。

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ここの菜の花畑で採れた種は
絞って油にします。
菜の花ヴァージンオイル
豊かな味わいだとか。

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看板右下・・・(((( ;゚Д゚)))

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あああ・・・・

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食害で全滅した畑は
すでに耕し直されていました。

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犯人の足跡発見。

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まぁ、彼ら鹿も生きていくために食ってるのですが・・・
せめて、菜種が獲れた後に食ってくださいよ(´・ω・`)

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自然とバランスをとるのって難しいです。



EOS5D Mark II
EF35mm F1.4L USM


by TamaWakaba | 2011-05-06 00:58 | EOS5D Mark II | Trackback
2011年 05月 03日

陽春

長野県北安曇郡池田町 夢農場

それでも春は
こんなにも眩しく。


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EOS5D Mark II
EF35mm F1.4L USM


by TamaWakaba | 2011-05-03 00:00 | EOS5D Mark II | Trackback
2011年 05月 02日

夜桜妖し

長野県伊那市 伊那公園


花冷えの夜

霧雨が降っている

桜はただ咲いている

誰もいない公園


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誰も見ていない夜桜。
華やかな春の花とは程遠い、
妖しく仄暗い雰囲気に満ちています。

ただ、この雰囲気こそ、
私の中の桜のイメージに最も近いものです。

怪しく妖しく、私に謎をかけてくる花。
桜から感じる、そういう仄暗いイメージを中和するために、
楽しそうな人達をフレームの中に共存させずにはいられません。
桜を楽しむ人がいなければ、
途端に私の中の、桜観が溢れてきます。

世間一般の「春爛漫」という桜のイメージとの齟齬、
それが私をいつも悩ませるのです。

自分の心に正直に桜を撮れば、
こういう風になってしまうのです。




EOS5D Mark II
EF35mm F1.4L USM + ソフトフィルター
手持ち


by TamaWakaba | 2011-05-02 00:21 | EOS5D Mark II | Trackback


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