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小松基地航空祭2016【ブルーインパルス】


【F-15機動展示】【救難展示】【ブルーインパルス】【飛行教導群/アグレッサー】

石川県小松市 航空自衛隊小松基地 小松基地航空祭


航空祭当日は朝から厚い雲が垂れ込め、

小雨が降ったり止んだりを繰り返す。

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午後になってもその状況に変化はない。

ブルーインパルスは飛ばないかも、と誰しも思い始めていた。

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しかし、なんとブルーインパルスがエンジンスタート。

この天候にも関わらず、飛ぶらしい。

会場が色めきだつ。

離陸に向け、活発な無線交信が行われる中、
ブルーコントロール(ブルーインパルスの地上管制局)から
「東北東方向に雨雲のレーダー反応があるので、5番機を先に上げるように」
という旨の指示が入る。

通常、ブルーインパルスは
1から4番機が先に編隊離陸した後、5,6番機がペアで離陸する。

5番機が先に離陸するのは、
「ウェザーチェック」を行うということだ。

ブルーインパルスは密集した編隊を組む時、
隣り合う機体との翼端間隔は約1メートルほどにも狭まる。

その時、きわめてタイトなポジションの保持を、
パイロットは目測で行っている。

それは、わずかでも操縦を誤っただけで空中衝突を免れない状況である。
ただでさえ精密な機体操作が要求される場面で、
もし編隊が雲中に突入してしまえば、
パイロットは完全に視界を遮られ、
間隔の保持はおろか、自機の位置すらわからなくなってしまう。
その上、複数の機体が密集している状況だから、
即座に衝突防止のブレイク(編隊の散開)をするということもできない。

ゆえに、ブルーインパルスにとって何より大事なのは、
自他ともに「見えていること」であり、
展示飛行を実施するにあたっては
「視界を阻む雲の有無」になにより神経を尖らせるのだ。

そして、5番機が単独で離陸。

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飛び立った5番機は、基地上空と周辺空域を周回し
シーリング(≒雲底高度)をチェックする。

結果、基地上空の雲は切れているものの、
周辺空域は地上高1800~3000ft(フィート、約550~915メートル)
の雲に取り囲まれている、と5番機からレポートが入る。

ブルーインパルスの飛行展示では
気象状況や視程によって、
演じられる課目が決まっており、
それらは「区分」というセットにされている。

例えば、「バーティカル・クライム・ロール」や
「バーティカル・キューバン・エイト」など、
垂直系の課目が含まれる「第1区分」は
「シーリングが地上高1,0000ft(約3000m)以上」が実施の条件である。

続く「第2区分」ではシーリングが7000ft(約2100m)以上、
「第3区分」では5000ft(約1500m)以上、
「第4区分」では3000ft(約900m)以上
であり、区分が下がるにしたがって、高度変化が伴ったり、
機体をロールさせるような演目がカットされていく。

そしてこの時、隊長機である1番機からコールされたのは
「第5区分」。

辛うじて視程5km、シーリング1500ft(450m)が確保できた場合に実施する
「航過飛行(編隊での上空通過)」だ。

ウェザーチェックの結果、やっぱり中止で即着陸
ということも十分ありうる天候なので、
派手な機動はないにせよ、飛んでくれるだけでもありがたい。

1~4番機がフォーメーションテイクオフ。

6番機がそれに続く。

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離陸した編隊に、ウェザーチェックを終えた5番機が合流。

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基地を北から大きく回り込みながら
隊形変換。

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「デルタ・ダーティー・ローパス」
デルタは三角形、ダーティー(dirty)はランディングギアを出した状態のこと。
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「リーダーズ・ベネフィット・ローパス」
1番機を先頭に、2~6番機がアブレスト隊形で続く。
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「ポイント・スター・ローパス」
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4番機を芯にした五角形の編隊。
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演目をこなしながらも、
依然として雨雲の動きは悩みの種になっているようだ。

このまま続けるか止めるかで無線の通話が二転三転している。

しかし、なんとか続行が決定したようだ。


「スワン・ローパス」
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「グランドクロス・ローパス」

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新課目「フェニックス・ローパス」

東日本大震災からの復興に願いを込めた新技。
6機のブルーが不死鳥となって空を舞う。
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相変わらず雲行きは怪しく、
航過飛行も終了かと思ったその時、
無線から願ってもない声が聞こえた。
「以降4区分!」

アクロバット課目が実施されるということだ。

6番機によるスローロールに続いて、
5,6番機による「コークスクリュー」
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背面になった5番機の周りを
6番機がバレルロールで追従する。
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この日、6番機の操縦桿を握っている
橋本健二一尉はこの小松基地航空祭が
ブルーインパルスでのラストフライトとなる。

演技からその気合が伝わってくる。
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喝采の中、飛行展示は終了。

航空祭終了間近、
ブルーの機列の前にメンバーの姿があった。
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橋本一尉はこの小松基地航空祭が
ブルーインパルス6番機パイロットとしての
ラストフライトとなる。
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ブルーインパルスのパイロットは、
元々はF-15やF-2といった戦闘機で飛んできた人達だ。
橋本一尉も、今シーズン限りで青いT-4を降り、
元の戦闘機乗りに戻っていく。

ブルーインパルスの任期は3年間。
パイロットとして飛ぶ月日の中にあって
ほんの一瞬と言っていいほどの時間なのかもしれない。
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だがその「一瞬」は、
人々の胸に、今も熱く刻まれている。

あの日、青い空に描かれた、
純白の航跡が忘れられることはない。

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ありがとう!

そして、お疲れさまでした!




【F-15機動展示】【救難展示】【ブルーインパルス】【飛行教導群/アグレッサー】







アップが遅くなって申し訳ありません。
最後に「飛行教導群」が残ってるんですが、
本腰入れて書いてますので、もうちょっとかかりそうです。
どうしても思い入れのあるSQですので・・・
by TamaWakaba | 2016-10-30 17:23 | 飛行機(軍用機) | Trackback | Comments(0)
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小松基地航空祭2016【救難展示】小松救難隊


【F-15機動展示】【救難展示】【ブルーインパルス】【飛行教導群/アグレッサー】

石川県小松市 航空自衛隊小松基地 小松基地航空祭2016



救難捜索機 U-125A
全幅15.66m 全長15.60m 全高5.36m
最大速度約820km/h
小松救難隊所属。
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捜索レーダー、赤外線暗視装置を装備。
きわめて高い捜索能力を有する。
いわゆる救難隊の「眼」となる航空機。
要救助事案が発生した場合、
真っ先に現場に駆けつけ、要救助者を捜索発見する。
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救難キット投下。
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要救助者の生存に必要な
応急物資を投下し、
ヘリによる救援まで支援する。
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救難ヘリコプター UH-60J
全幅5.43m(ローター含16.36m)
全長15.65m(ローター含19.76m)
全高5.13m
最大速度約265km/h
小松救難隊所属。

ユニットを組んで行動する先述のU-125Aが
あらかじめ発見した要救護者を
救助するのがこのUH-60Jだ。
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機体の側面には丸く張り出した
バブルウィンドウが取り付けられている。
機内からでも、地上や海面を目視できるようになっている。
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要救助者を発見。
旋回し、救助態勢に入る。
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ハイパワーで大きなヘリだが、
驚くほど機敏に動く。
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要救護者の上空に到達、
直ちにホバリングを開始。
悪天候で、会場にはかなりの風が吹いている。
強い横風を受けながらのホバリングだったが、
機体は空中にピタリと静止している。
パイロットの技量に驚かされる。
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ホバリングしたヘリから
降下用ロープを伝って降りてくるのは
救難員(通称:メディック)。
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メディックに求められるものは大きい。
救助を必要とするような事態を招く悪条件のなか、
ロープ1本で要救助者のところまで降りていき、
危機に瀕した人命をヘリの上まで救い上げる。

極限の状況下で、人の命を救う。
そしてまた、自分の命も失ってはならない。
救助現場において彼らは二人分の命を背負うのだ。
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当然、肉体的にも精神的にも、生半可では務まらない。
厳しい選抜試験をパスしても、
その全てがメディックの資格を取得できるわけではない。
一般人の想像を絶する、極限まで肉体を酷使する訓練が続く。
訓練と呼ぶには度が過ぎた、
もはや地獄の責め苦と思われるような肉体酷使の連続は、
体力錬成のためなどではなく、
むしろ、肉体が極限を超えてもなお
「何が何でも自己を生存させ他を助ける」
という不屈の精神力を養うためにあるのだという。

参考:That others may live 日本の救難活動における「最後の砦」(JASDF HEADLINE)

メディックとはそういう人達なのだ。
彼らが最強と言われるゆえんである。
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降下するメディックを上から支援するのが、
機上整備員だ。
メディックが降下している時、
機体は最も安定性を求められる。
機体の動き如何では、
メディックや要救助者が振り回されたり
海面に叩きつけられるような事態が起こりうるからだ。
だが、ヘリのパイロットは操縦席で前を向いている必要があるため、
降下しているメディックを見ながら操縦はできない。
そこで、メディックが降下を始める際、
機体の操縦は、パイロットからこの機上整備員に委ねられる。

機上整備員は、
専用の操縦桿を使って片手でヘリの位置を微調整しつつ、
もう片方の手で降下用ロープとホイスト(巻き上げ機)を操るのだ。
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要救護者とメディックを、無事収容。
鍛錬されたチームワークのなせる技だ。
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救難隊の本来の目的は、
墜落した自衛隊機のパイロットを救助することだが、
災害や山海の遭難での、
彼らの八面六臂の活躍は今や誰しも知るところだ。

これまで、彼らの力でいかに多くの人命が救われたか。

絶望的な状況の中、彼らが上空から差し伸べる救いの手は
どれほど多くの人々に生きる希望を与えただろうか。


彼らはかけがえのない
この国の支えなのである。





【F-15機動展示】【救難展示】【ブルーインパルス】【飛行教導群/アグレッサー】



by TamaWakaba | 2016-10-21 00:08 | 飛行機(軍用機) | Trackback | Comments(0)
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小松基地航空祭2016【F-15機動展示】303・306飛行隊


【F-15機動展示】【救難展示】【ブルーインパルス】【飛行教導群/アグレッサー】

石川県小松市 航空自衛隊小松基地


空は鉛色

時折小雨。

そんな天候を物ともしない。

そう、あれはF-15Jイーグル。

全天候型の鷲なのだ。

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306飛行隊のスペシャルマーキング機(#62-8866)
今年は創隊35周年ということで
部隊のシンボルである「鷲」がモチーフになっている。
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アフターバーナー点火とともに
バリバリという辺りを揺さぶる凄まじい轟音。
一度聞いてしまうと病み付きになる。
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雨模様で湿度100パーセント。
ちょっと動いただけでも、翼の上に
ベイパーが盛大に出る。
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あり余る強大なパワーで
大気を屈服させながら飛んでいるのだなあと思う。
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各飛行隊のF-15が次々と離陸。
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F-15総勢12機による
大編隊航過。
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空が暗いせいで
アフターバーナーの炎が際立つ。
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雨雲を背にして
ファイナルアプローチ。
着陸灯が輝く。
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着陸
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303飛行隊のスペシャルマーキング機。
ドラゴンの爪が大きく描かれている。
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背中のエアブレーキを開け閉めして
観客にご挨拶。
簡単にパタパタしているようで、
このエアブレーキ、タタミ1畳分の大きさがある。
近くで見ると本当にデカい。
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303飛行隊スペシャルマーキング機パイロット。
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306飛行隊スペシャルマーキング機パイロット。
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303スペマ機の機首に描かれた「龍」。
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306飛行隊のスペシャルマーキング機は着陸後、
機番「866」に一手間加えて
飛行隊のナンバー「306」へ。
芸が細かい!
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とにかく、
まずは飛んでくれて良かった!




【F-15機動展示】【救難展示】【ブルーインパルス】【飛行教導群/アグレッサー】




機材:EOS5D Mark III + EF500mm F4 L IS USM + EXTENDER EF2×III


去年は小松基地付近まで到達しておきながら
大渋滞に巻き込まれ、
背中で轟音を聞きながら泣く泣く撤退という
地獄の責め苦を味わいました。
それから幾星霜。
雪辱を果たす機会をずっと待ち続けていました。
ところが、今年の小松基地航空祭の天気予報は「雨」。
連日の祈りもむなしく、当日も雨。
深夜0時ぴったりに自宅を出たのですが、
もうその時点で降ってました。
道中、富山辺りではザーザー降り。
すでに胸中は諦めの境地に達し、
「地上展示見たら帰ろう・・・」
と呟くに至りました。
駐車場に車を入れ、ちょっと一眠り。
フロントガラスをバチバチ叩く雨の音で目が覚めました。
絶望的なコンディション・・・
でも、今更抜いた刀を収めることもできず
雨ガッパに身を包んで出撃しました。
すると、なんとなく雨が小降りに。
基地の方からエンジンスタートの音が聞こえてきました。
おお天恵かな天恵かな、
と喜び勇んでシャトルバスに乗ると、
何故かバスが動かない。
基地まで数分のところを、大渋滞に巻き込まれジリジリ運転。
どうやら、基地の中で招待客の車をさばききれず
周辺道路に溢れた模様。
それで優先的に通行できるはずのシャトルバスが通れなくなってしまったとのこと。
おかげで、本来数分であるはずのシャトルバスに1時間も乗る羽目になりました。
基地についた頃には
オープニングフライトと303飛行隊の機動展示はすでに終わってました。
やはり航空祭には魔物が住んでます。

でも、絶望的な天候にも関わらず
飛んでくれたことにまず感謝です。
この後のプログラムは無事撮ることができました。

小松基地航空祭の記事は以上で終了です、
と思いきや、
もうちょっと続きます。


by TamaWakaba | 2016-10-20 00:30 | 飛行機(軍用機) | Trackback | Comments(2)
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上越妙高イルミネーション2016

新潟県妙高市 アパリゾート上越妙高 「アパリゾート上越妙高イルミネーション2016」(11月15日まで)


全てが光と色で満たされる時、

もうそれは、

光でも色でもない。


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EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM + ソフトン(A)





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EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM + ソフトン(A)





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EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM + ソフトン(A)





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EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM + ソフトン(A)





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EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM + ソフトン(A)





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<EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM + ソフトン(A)





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EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM + ソフトン(A)





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EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM + ソフトン(A)





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EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM + ソフトン(A)





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EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM + ソフトン(A)





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EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM + ソフトン(A)





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EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM + ソフトン(A)





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EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM + ソフトン(A)





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EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM + ソフトン(A)





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EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM + ソフトン(A)





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EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM + ソフトン(A)





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EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM + ソフトン(A)





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EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM + ソフトン(A)





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EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM + ソフトン(A)





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EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM + ソフトン(A)






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EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM + ソフトン(A)








イルミネーションはかなり食傷気味だったんですが、
妙高に日本最大級のイルミネーションがあると聞き、
怖いもの見たさで行ってきました。

良い意味でも悪い意味でも、
「凄まじい」です。

入場料¥1500が高いのか安いのかは
見るひとの評価によって大きく分かれるでしょう。

イルミネーションを見ている時すでに
モノクロで撮影しようと心に決めていました。
それが、このイルミネーションへの
私の感想というか、アンチテーゼです。



by TamaWakaba | 2016-10-16 17:59 | イルミネーション | Trackback | Comments(0)
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千年希望の丘

宮城県岩沼市 相野釜地区 千年希望の丘


ゆるゆると雲が流れていく澄んだ空の下に
穏やかな海が広がっている。
木々や草むらが、潮風に揺られている。

高台から見下ろす
海沿いの草地の中に、
不自然に折れ曲がった
アスファルトの小径が見える。

数年前のあの日まで、ここには小さな集落があった。
そこに暮らす人々の日常があった。

このアスファルトの小径を
集落の人々が行き交っていた。

けれど今はもう、家も人の姿もない。
どこまでも続く荒れ地の草むらが
ただ潮風に揺れている。

2011年3月11日。

大津波が、ここにかつてあった
全てを破壊し、流し去った。

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宮城県岩沼市。

あの日、海から押し寄せた津波は
凄まじい轟音とともに
砂浜を越え、防風林をなぎ倒し
市内のほぼ半分を、瞬く間に濁流で覆い尽くした。

この一帯は、116世帯、513人が暮らす
「相野釜」という静かな集落だった。

地震による津波の襲来によって集落は壊滅。
ここに暮らす43人が命を失った。

震災を生き延びた人々は
住む場所を奪われ、
より内陸部への集団移転を余儀なくされた。

そして、かつて皆が暮らしたその場所には
荒涼とした荒れ地だけが残された。

そして今、
津波が去った荒れ地に
震災で発生した瓦礫を使って
いくつもの人工丘が築かれている。

震災の日、この集落からほど近い岩沼海浜緑地にあった
高さ10メートルの丘は、
避難のため咄嗟に駆け上がった3人の命を
荒れ狂う津波から守った。

この震災瓦礫による人工丘「千年希望の丘」は、
あの日3人の命を守った丘のように「津波から人々を守る丘」として、
また、「未曾有の震災の記憶を後世に伝える丘」として
震災復興事業のなかで築かれた。

この「千年希望の丘」1号丘のかたわらに
慰霊碑モニュメントが建てられている。

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塔の高さは、
津波の水位とほぼ同じ
標高8メートル。

この塔が完全に水没するほどの濁流。
それがどれほど凄まじいものだったことか。

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慰霊碑のある広場で
和やかに遊ぶ子供たち。

一度止まってしまったこの場所の時間が
未来に向かって動いていることの証しのような気がして、
少しだけ気持ちが楽になる。

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あの日から5年以上が経った。
しかし震災は依然として過去のものではないことを
実感する。

この公園を出た後、
津波の被害を受けた沿岸部を
車で走った。

どこまでも続く荒れ地の中を、
幾台ものダンプカーや重機が往来している。
多くの作業員が、復旧工事を続けている。

津波で破壊された民家や学校が
雑草が生い茂る荒れ地の中に
いまだ取り壊されることなく
ぽつんと建っていたりする。
その場所だけは、震災の日のまま時間が止まっている。


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あの日、テレビから流れてきた津波の映像は
目に焼き付いて離れないほど衝撃的な光景だった。
「どうか嘘であって欲しい」と思わせるような光景だった。

そして今、この場所に立つと
あの光景が決して嘘ではなかったことが
現実として押し寄せてくる。

それは、どれほどテレビを見ても
感じることができなかった
突き刺さるような現実感だった。

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いつしか、言葉少なになって
ただ黙って車を運転した。

カメラを向けることはできなかった。

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あの日、津波で命を落とした多くの人々の無念さを思う。

別れの言葉も交わせないまま、大切な人を失った人々の絶望を思う。

そして、失意の淵から這い上がり、なお

今も、懸命に歩き続けている人々のことを考える。

ときに無慈悲で不条理な自然を前に、
いかに人は非力であるかを思う。

しかし、そんな自然に打ちのめされようと、
人は何度でも立ち上がって、
また前に進んでいく。

進んでいくのだと思う。


~ 東北旅行記 完 ~


by TamaWakaba | 2016-10-13 18:23 | 旅先見聞録 | Trackback | Comments(0)
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亀岡文殊と上杉神社

山形県東置賜郡高畠町 大聖寺(亀岡文殊)
山形県米沢市 上杉神社


亀岡文殊。

日本三大文殊のひとつ。

見るからに古刹。

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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE



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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE




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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE




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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE




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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE




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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE


下げられた折り鶴が綺麗な寺院でした。

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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE




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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE




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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE



知恵の水。
一口飲んだだけで文殊の知恵を獲得。

もう3人集まって合議する必要もなくなるスグレモノ。

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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE





上杉神社。

大河『真田丸』効果で
観光客多し。

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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE




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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE


上杉鷹山先生。

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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE


この方のお言葉だったとは。

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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE

・・・耳が痛いでござる。



by TamaWakaba | 2016-10-10 01:31 | 旅先見聞録 | Trackback | Comments(0)
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外食日記 喜多方と仙台編

福島県喜多方市 喜多方ラーメン「喜一
宮城県仙台市 一心本店

福島県喜多方市。

午前10時。

喜多方ラーメン「喜一」。

開店まであと1時間半・・・と言いたいところだが、
もう開いてるのである。

開いているどころか、朝7時からやっているのである。

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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE

朝からやっているので、
休日などは
肝心のお昼時にスープがなくなって終了、
なんてこともあるらしい。

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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE

お品書き。
見よ、この価格設定。

いまや社食や学食でしかお目にかかれないような
親切価格。

午前半ばだというのに
ひっきりなしに客が来るのも頷ける。

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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE

喜多方ラーメンといえば、
醤油味の透明スープという固定観念があったが、
なんとこの店には「塩ラーメン」がある。

なんとも惹かれるではないか。

というわけで、「Sioラーメン ¥500」を選択。

程なくして到着。

おお・・・!

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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE


なんというか、全体的に黄金色の輝きなのである。

喜多方ラーメンの助演筆頭、煮豚も光っている。

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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE


透明なスープ。
すごくスッキリした味わいだが、ちゃんと厚みもある。
豚ガラをベース(多分)に香味野菜が効いている。

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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE


喜多方ラーメンのシンボル、
びろびろ麺。

言わずもがな。

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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE


すぐさま完食。

こんな店があるとは・・・。
喜多方市民がうらやましい。
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE

ごちそうさまでした。





仙台の夕暮れ。

ケヤキ並木のシルエット。

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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE

仙台きっての繁華街、国分町のとある地下に
その店はある。

「一心(いっしん)本店」。

仙台に行ったならば、どうしても立ち寄りたかった店。

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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE

カウンターと小上がりの
こじんまりとした店内だが、
気合の入り方がいろいろと凄い。

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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE

お通し。
これがお通しなのである。

雨が降っても風が吹いても
この店に入って席につけば
これがさっと出てくる。

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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE


奥歯を弾き返すような
新鮮なホタテなのだ。

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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE


この店は宮城県内の銘酒の品揃えが凄い。

ただ闇雲なコレクションなのではなくて、
そのラインナップは料理を楽しめるようにほぼ辛口寄り。

そして、酒の肴たる料理は、
やはり酒に合うように
どれもばっちりチューニングされているのである。

迷わず最初から日本酒に突入。
(あまりに銘柄が多くて目移りしていたら、
店の方がいろいろとチョイスしてくれました。感謝!)

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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE


穴子の白焼き。

穴子は甘辛く煮るものとばかり思っていたら、
白焼きにして塩と山葵でいただく。

香ばしく、目の覚めるような驚き。
穴子というものを見直した。

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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE


本日のおひたし(モロヘイヤ)。
出汁の輪郭がハッキリしていて、
これだけでも酒が飲めちゃう。

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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE


吉次塩煮。
(きちじ:またの名をキンキ)

これは間違いなくキラーメニューである。

身をつついて酒をひと口。
旨味たっぷりのダシをすすって酒をひと口。
これで無限に酒を飲んでいけると思う。

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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE


脂の乗り具合や、身のホロホロ加減が
ウットリするくらいだった。
でも、このキチジの旬は冬だという。
もしかすると、冬にはこれ以上に美味しくなってしまうのか。

もはや、再訪せざるを得ない。

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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE


「伯楽星」純米吟醸。
キレキレでまことに美味い。

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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE


一心の宝物庫。
到底、1回の来店で制覇できるはずもない。

中段の「宮寒梅」も
華やかな味わいで強烈に美味しい酒だった。

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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE


たこのうに唐揚げ。

刺身になるくらいのタコに
塩ウニを絡めてさっと揚げるという
海鮮ピンポイント爆撃的な一品。

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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE


タコの旨味を塩ウニのまったりとしたコクが追い打ち。

破壊力抜群。

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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE


せっかく仙台に来たのだから、ということで
一心牛タン焼(ハーフサイズ)。

酒が止まらない。

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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE


久々に大当たりな店に大感激。

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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE

ごちそうさまでした。

「一心」
味もサービスも素晴らしい店で、
早くも再訪したくてうずうずしています。

ただ、それなりの価格設定なので
ジャージ着て食べ放題行って
テーブル三往復が至福!みたいな方には向きません。
なんつーか酔えればOK、みたいな方にも向きません。

コスパよりも、
旨い肴と旨い酒を心ゆくまで楽しみたい!
絶対に外したくない!という方には
猛烈プッシュでオススメです。

こういう鋭い店が
長野にもあればなぁ・・・

by TamaWakaba | 2016-10-06 02:23 | 外食日記 | Trackback | Comments(2)
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