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信濃国松川響岳太鼓

信濃国松川響岳太鼓(Facebook)
長野県大町市 おおまち雪まつり(2/11撮影)


信濃国松川響岳太鼓(しなののくにまつかわきょうがくだいこ)。

長野県北安曇郡松川村を拠点とする
創作和太鼓集団。

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結成は1986年。
今年でデビュー30周年を迎える。

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響岳太鼓を構成するのは
松川村の有志達。

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普段は別々の生業を持ちながら、
休日や夜間に寸暇を持ち寄って
太鼓の腕を鍛錬している。

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その技術は
アマチュアのレベルを明らかに凌駕している。

最近は各地のホールを借り切って
有料の単独ライブを開催するくらいなので、
もはやプロと呼んでも差し支えないだろう。

実際、彼らの演奏を聞いて
即座にファンになってしまう人も多い。

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彼らの演奏は
エネルギーに満ち、
激しい。

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「ドコドコ、ドンドコ・・・」
という、和太鼓にありがちな
演歌のリズムではない。

16分音符が入り乱れる旋律を連打しながら
打ち手同士が激しいバトルを繰り広げる。
BPMは100以上。

身体中の血液が沸騰するような曲を
幾つも持っている。

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打ち手のテンションも素晴らしい。

太鼓から離れている時は
物静かで穏やかな雰囲気を持つ彼らだが、
バチを握って構えた瞬間、
豹変する。

それはまるで、
太鼓の神に憑依されたかのようだ。

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だが、
常に激しいだけなのではない。

たおやかで
幽玄な響きもまた
彼らの得意とするところだ。

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静かで流れるような
篠笛の音色から突如一転、

うねるような
連打の嵐に巻き込まれる。

その緩急がまた
たまらない。

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太鼓が「上手い」というだけなら、
さほど珍しくはないのかもしれない。

しかし、彼らは上手いだけとは違う。

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彼らは
聴き手を酔わせるだけの何か
を持っている。

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それは
彼らを太鼓に駆り立てる
熱い魂ともいうべきものだ。

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そこから生まれる
奔流のようなグルーブ感が
聴き手の心を
激しく揺さぶるのだ。

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そういう彼らの演奏を聴こうと
遠くから足を運ぶ人も多い。

かく言う私も、その一人だ。

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私の大のお気に入り曲
『迅雷の響き』。

もちろんこれも
響岳太鼓のオリジナル曲だ。

彼らは打ち手としてもさることながら、
素晴らしいオリジナル曲を
何曲も持っているのがまた良い。

『迅雷の響き』は
篠笛のソロから静かに幕を開ける。

それは嵐を予感させるような
耳元で唸る風の音か。
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篠笛のソロの
最後の一息に重なるように

長胴太鼓と桶胴太鼓が
16ビートを刻み始める。

漆黒の叢雲から
大粒の雨が
次々と叩きつけるようだ。
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そこに
大太鼓の重低音が
轟き始める。

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雷だ。

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遠雷の響きから
どんどん激しさを増していく。

雷雲が
近づいてくる。

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激しい雷雨になる。

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大太鼓の雷鳴から一転、
桶胴太鼓がリードをとる。

高く弾けるような桶胴太鼓の
音の連なり。

稲妻が空を切り裂く。

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稲妻が煌めく空に
再び雷鳴が轟き始める。

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雷鳴と稲妻が
絶え間ない応酬を
繰り広げる。

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大太鼓の雷鳴
桶胴太鼓の稲妻
長胴太鼓の降り続く雨。

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大雷雨だ。

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曲の最後、
篠笛のツインリードが加わって
逆巻く風が吹き荒れる。

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打ち手の気勢とともに
曲が終了。

何度聴いても
素晴らしい曲だ。



『化身』もまた、
響岳太鼓の代表曲の一つだ。

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曲の中盤、
銅鑼の音とともに
三体の鬼が登場。

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髪を振り乱しながら
舞台上を駆け回る。

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付点音符を多用した
特徴的な旋律の中で
鬼が太鼓を乱れ打つ。

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何かに取り憑かれたように
太鼓を打ち続ける鬼。

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それは、
魂を燃やしながら
太鼓に向き合っている
響岳太鼓メンバーの姿
そのものでもある。

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太鼓の鬼が
魂を燃やす時
人の心は鷲掴みにされ
連れ去られる。

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もう、
響岳太鼓なしの世界に
戻ることはできない。

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ステージも終盤。

ラストは心躍る
狂楽太鼓(きょうがくだいこ)
で幕を閉じる。

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カーテンコール。

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氷点下の冷え込みの中
これほど多くの観客が集まった。

大きな拍手と声援が
メンバーに送られる。

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信濃国松川響岳太鼓。

長野の小さな村に
凄い太鼓叩きがいる。

彼らはもっと
世間に知られるべきだ。

知ってもらいたいと思う。

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ぜひ、彼らのステージに
足を運んでみて頂きたい。

その熱い太鼓の音色は
きっと、
あなたの心を揺さぶるに違いない。


動画『迅雷の響き』



動画『月の下で』



― 撮影機材 ―
EOS5D Mark III

EF300mm F2.8 L IS USM
EF70-200mm F2.8L IS II USM
EF24-70 F2.8L USM

(動画)iPhone6s



― 告知1 ―

「信濃国松川響岳太鼓30周年記念演奏会 心の響」のご案内
日時 平成29年4月2日 15時開演(14時開場)
会場 大町市大町文化会館大ホール
入場料 1,000円(前売り) 
1,500円(当日)
ゲスト 御諏訪太鼓保存会
プレイガイド
大町文化会館
松川村すずの音ホール
松川村パラオ
※チケットは各プレイガイド、またはメンバーまで。



― 告知2 ―

カナダのバンクーバーで
画家として活躍されている
こおみえゆき さんが
松川響岳太鼓さんがモデルの
アクリル画(60号)を制作されました。

以前に私が撮影した写真を
基にしてくださったとのことです。
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この作品は2017年、バンクーバー及び東京での個展、
カナダ芸術家協会の団体展覧会への出展を予定しているとのことです。

こおみえゆきさんのウェブサイトはこちらです。↓
Yuki Cormier









by TamaWakaba | 2017-02-23 00:50 | 松川響岳太鼓 | Trackback | Comments(2)
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長野灯明まつり2017 ― 夜のショーウィンドウ ―

長野市 善光寺参道


そうか、
桃の節句も
近いのだ。

もうすぐ
春なのだなあ。

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EOS5D Mark III + EF50mm F1.2L USM + ブラックミストNo.1




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EOS5D Mark III + EF50mm F1.2L USM + ブラックミストNo.1





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EOS5D Mark III + EF50mm F1.2L USM + ブラックミストNo.1





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EOS5D Mark III + EF50mm F1.2L USM + ブラックミストNo.1





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EOS5D Mark III + EF50mm F1.2L USM + ブラックミストNo.1





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EOS5D Mark III + EF50mm F1.2L USM + ブラックミストNo.1





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EOS5D Mark III + EF50mm F1.2L USM + ブラックミストNo.1





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EOS5D Mark III + EF50mm F1.2L USM + ブラックミストNo.1





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EOS5D Mark III + EF50mm F1.2L USM + ブラックミストNo.1





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EOS5D Mark III + EF50mm F1.2L USM + ブラックミストNo.1





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EOS5D Mark III + EF50mm F1.2L USM + ブラックミストNo.1





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EOS5D Mark III + EF50mm F1.2L USM + ブラックミストNo.1





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EOS5D Mark III + EF50mm F1.2L USM + ブラックミストNo.1





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EOS5D Mark III + EF50mm F1.2L USM + ブラックミストNo.1





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EOS5D Mark III + EF50mm F1.2L USM + ブラックミストNo.1





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EOS5D Mark III + EF50mm F1.2L USM + ブラックミストNo.1





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EOS5D Mark III + EF50mm F1.2L USM + ブラックミストNo.1





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EOS5D Mark III + EF50mm F1.2L USM + ブラックミストNo.1





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EOS5D Mark III + EF50mm F1.2L USM + ブラックミストNo.1



灯明まつりの極彩色はすでに
ちょっと食傷気味だ。


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EOS5D Mark III + SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE




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EOS5D Mark III + SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE





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EOS5D Mark III + SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE





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EOS5D Mark III + EF50mm F1.2L USM + ブラックミストNo.1





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EOS5D Mark III + EF50mm F1.2L USM + ブラックミストNo.1





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EOS5D Mark III + EF50mm F1.2L USM + ブラックミストNo.1





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EOS5D Mark III + EF50mm F1.2L USM + ブラックミストNo.1





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EOS5D Mark III + EF50mm F1.2L USM + ブラックミストNo.1


静かな路地に
帰ってくると
少しホッとする。


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EOS5D Mark III + EF50mm F1.2L USM + ブラックミストNo.1






いろいろと並行して編集中でして・・・
自ら首をギリギリ締め上げております。
頑張れ自分。
by TamaWakaba | 2017-02-15 22:26 | 善光寺界隈 | Trackback | Comments(0)
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光弾性の万華鏡(クロスニコル)

光弾性とは(Wikipedia)

偏光フィルターの狭間には

不思議な応力の虹が出る。





「透明プラスチック製スプーン」
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL





「スプレーボトル」
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL




外圧を加えると
色味が変化する。
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL




傾きによっても
色味が変化する。
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL




「ビニール製チューブ」
通常はあっさりとした色だが、、、
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL




ボトルに強く巻きつけると
色味が強くなる。
a0155104_23563102.jpg
EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL




思い切りぐるぐる巻きで
極彩色の物体に。
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL





「ペットボトル」
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL





「レンズ用フィルターのケース」
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL





「ポリ袋」
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL





「プラスチック製スプーン」
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL





「ポリオレフィン製デスクマット」
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL





通常光の下で見ると、
ごくごくありふれた物たちです。
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EOS5D Mark III + Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE + C-PL


不思議ですね~。




透明物体が
サイケデリックな謎物体に変化する
この謎の現象、
「光弾性(こうだんせい)」
といいます。
詳しくは難解なので、ざっくり言うと
「力が加わった物体が、光を通す性質を変化させる」
現象のことです。
で、
そういう性質を持った物体を
「光弾性体(こうだんせいたい)」
といいます。

ある方法を使うと、
光弾性体に力が加わっている様子を
このように見ることができます。

その方法とは
偏光フィルターと偏光フィルターの間に
光弾性体を置いて
透過光で観察する
というもの。
これは
「クロスニコル(直交ニコル)」と言って
研究開発の分野でよく使われる観測法です。


プラスチックなどの樹脂製品は
整形する時の収縮などが原因で
その内部に力の歪みを溜め込みます。
これを
「残留応力」といいます。

クロスニコルを使うと
この残留応力を
虹色の光として
見ることができるのです。

学術的な話はさておき
この応力の虹、
写真的にとても面白いので
撮影してみました。

クロスニコルは
「偏光板」―「被写体」ー「偏光板」ー「カメラ」
という並びにしないと撮影できません。
カメラにはPLフィルターを取り付けます。
でも、被写体の向こうの偏光板は
レンズにつけるような小さなフィルターでは間に合いません。
被写体を覆い隠すくらいの
巨大な偏光板が必要です。

そんなフィルター、手に入りません。

でも、実は手に入るんです。
ていうか、
誰の家にでもあるんです。

さて、それは何でしょう。

メカに詳しい方ならご存知かもしれませんが、
答えは
「液晶ディスプレイ」です。
PCのモニタしかり、
テレビの画面しかり。
液晶ディスプレイにはその構造上、
画面と同じ大きさの偏光フィルターが必ずはまっています。

そこにふと気が付き
もしかしたらできるかも、と思ってやってみたら
大成功でした。

不思議な写真が撮れますので
お試しあれ。




昨年の年の瀬からムキになって更新してきたこのブログも
いよいよここに来てネタ切れです。
現在は、氷彫刻フェスの編集作業を最優先で進めていますが
放置するのも申し訳ないので、
今日はちょっと変わった写真を
撮って出しで載っけてみました。
一息ついたところで
氷彫刻の編集に戻ります。

いま、北海道の旭川で
毎年恒例の「氷彫刻世界大会」が行われています。
このブログでおなじみの平田浩一さんも
個人部門で参戦中です。
2月9日の午前11時まで、
極寒の中、40時間に渡って氷を彫り続けるという
過酷なイベントです。
こうしている今もおそらく、
平田さんは氷を刻み続けていることでしょう。

お近くにお住まいの方は
ぜひ一度、その超絶技巧をその眼でご覧いただくことを
強くオススメします。

何回見ても
感動します。

2/10追記
平田さんが上記大会で個人戦最優秀賞を受賞しました。
おめでとうございます!
作品は12日まで展示されるとのことです。

by TamaWakaba | 2017-02-09 02:06 | 物撮り | Trackback | Comments(0)
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小松基地航空祭2016【飛行教導群/アグレッサー】パイロット


【F-15機動展示】【救難展示】【ブルーインパルス】【飛行教導群/アグレッサー】

石川県小松市 航空自衛隊小松基地 飛行教導群


迷彩塗装のF-15DJが
空へと駆け上がる。

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だがこれは
航空祭用のスペシャルマーキング機ではない。

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ブルーインパルスのような
アクロバット飛行隊の所属機でもない。

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この迷彩柄のF-15が住処としているのは

「飛行教導群」。

通称、
「アグレッサー」。

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航空自衛隊に所属する戦闘機乗りの中でも
極めて優れた技量を有するパイロットだけが集まる
特別な飛行隊。

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彼らに与えられた任務は
「空中戦における戦技指導」。

日本各地に展開する
一線飛行隊のパイロットに
空中戦の技術を指導する「師範」の集団だ。

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彼らの戦技指導はいかなるものなのか。

それは
「敵になりきる」
こと。

彼らは空の上で、
F-15として戦うだけでなく、
有事の際、一戦を交えるおそれのある他国の航空機、
例えば、スホーイやミグの
機動や戦術を徹底的に再現して飛び、
敵による航空侵攻を現示してみせる。

彼らが「アグレッサー(Aggressor)=侵略者」
と呼ばれる所以はここにある。

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訓練では
いつの日か我々に矛を抜いてくる「かもしれない」
敵機との空中戦がリアルに演出される。

実戦と変わらぬ状況下で、
どう攻め、どう守るのか。

一線パイロット達の腕が試される。

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アグレッサーを相手に勝利できれば
それはまさに横綱相手に金星を勝ち取ることに等しい。

パイロットたちは
猛然と食らいつく。

だが、大抵の場合
勝負は瞬く間に決する。

初めてアグレッサーとの訓練に参加したパイロットは
彼らと自分との間に立ちはだかる
技量の差に愕然とするという。

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訓練を共にした一線パイロットから彼らは
「神様レベル」
と評されることもある。

F-15のパイロット、通称"イーグルドライバー"の資格は航空自衛隊の中でも、
ごく限られた者しか与えられない。
イーグルのコックピットに身を沈めている時点ですでに、
才能の神の祝福を受けていると言っても過言ではないのだが、
さらにそのイーグルドライバー達から、
崇敬の眼差しを送られるのが
アグレッサーのパイロットなのである。





小松基地航空祭の一大イベント、
F15大編隊航過に向け、303、306飛行隊とともに4機のアグレッサーが飛び立つ。

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30分後、
彼等は大編隊の左翼として戻ってきた。
時折小雨がぱらつく鈍色の空を背景にするとイーグルはモノクロの影に変わる。

アグレッサーの売りである迷彩柄も目を凝らさなければ分からない。

今年、小松デビューを飾ったばかりの彼らとしては
あまりにも控えめなお披露目だ。

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二度にわたる大編隊のフライバイが終わると
303、306飛行隊のイーグルが次々と着陸してくる。

彼らもおそらく、その最後に着陸してくるに違いない。

だが、いつまで経っても降りてくる気配がない。

地上では航空祭のプログラムが着々と進んでいく。

救難展示が終わりF2の飛行展示が終わり、
彼らがまだ降りてきていないことを誰もが忘れかけた頃、
「お待たせしました!」という突然の会場アナウンスとともに
迷彩イーグルは上空に再び姿を現した。

このタイミングで飛行展示を行うとは。

さすがはアグレッサー、
観客の隙をも突いてくるのだ。

スホーイカラーの#090号機が会場左手から進入。

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会場上空で180°ハイGターンを開始。

垂直近くまでバンクし
機体下面が露わになる。

翼の下に取り付けられているのは
外部燃料タンク。
1本あたりの燃料搭載量は610ガロン(≒2300リットル)

機体中心線に取り付けられている
オリーブドラブ色の装備は
電波妨害装置(ALQ-131)。

単座型のF-15Jの場合、
このECM装置は、座席の後ろの空間に収納されている。
しかし、教導群の運用する複座型のF-15DJは
前席後方の空間が後席として使われているので
ECM装置を搭載するスペースが無い。
機外懸架型のECMポッドを搭載しているのはこのためだ。

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アフターバーナー使用のハイGターンでかかる荷重は
およそ8Gに達するという。

通常の8倍の重力。
体重60キロは480キロに。
首から上に満タンの灯油ポリタンクをくくりつけているのと
同じような状況を想像してもらえば
それいかに凄まじい荷重かは
お分かりいただけると思う。

一般人であれば
だいたい4Gで腕を動かすことさえ辛くなるというが、
パイロットはその倍の荷重に耐えながら
首を回して周囲の状況を確認しつつ、
その手足でこの金属の鳥を操っている。

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彼らは会場上空を縦横無尽に飛ぶ。

見慣れた飛行展示のパターンとは違い、
機体がどちらから進入して
どちらに離脱していくのか予測がつかない。

撮る方も必死で追いかけるしかない。

彼らの変幻自在な航跡をファインダーで追いかけるうち、
その飛び方に、
今まで感じたことのない
違和感のようなものを感じた。

その違和感の正体がなんなのか
最初はよくわからなかったが、
彼らの飛行に目を凝らすうちに
あることに気づいた。

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イーグルは機体もパワーも大きく、飛び方も力強い。
特に航空祭の飛行展示では、
力任せともいうべき派手な機動が魅力でもある。

それに比べ、
彼らは、やたらと「ひらひら」飛んでいるように見える。
まるで木の葉が風に舞うように
軽々と空を滑っていく。

イーグルの荒々しさに慣れた目に
それはとても奇妙に映る。

教導群のイーグルは複座型とはいえ、
基本的なスペックは単座型のイーグルとほぼ同じ。
この飛行展示でも、
フルパワーでギリギリの旋回をしていることに
変わりはない。

だが、彼らの飛び方には
イーグル特有の「荒々しさ」が
感じられないのである。

a0155104_01233892.jpg


戦闘機を急旋回させる時、パイロットは
まず旋回すべき方向に機体を倒す「バンク」という動作を行い、
次に操縦桿を引いて「機首上げ」を行うことで、機体は急旋回を開始する。
旋回を中止して水平飛行に移るときは、その逆の手順を踏む。

彼らの飛び方をつぶさに見ていると
教導群のイーグルは
旋回に移行する動作と
旋回から離脱する動作が
明らかに違っている。

a0155104_01233515.jpg



展示飛行の花形、ハイGターン。
水平飛行からバンクをかける時、
地面と平行だった翼が、一瞬のうちに垂直近くまで立ち上がる。
大抵の場合、
立ち上がった翼が、勢い余って小刻みに揺れる。
だが、彼らのイーグルは
翼が目的の角度まで立ち上がると、そのままピタリと止まる。

バンク後、機首上げ動作で旋回に移る時、
普通であれば、機首上げした勢いで
イーグル全体がシーソーのようにバタバタ揺れる。
だが、彼らのイーグルは
まるで空中にレールでも敷かれているかのように
滑らかに旋回を開始する。

動くときには素早く、
だが、止めるべきポイントではすっと静止する。
全ての飛行動作において、
それが徹底されていた。

a0155104_01232207.jpg


一切の無駄がない機動。

まるで、
達人の舞う日本舞踊を見ているようであった。

一見緩やかなようでいて、
素早く正確無比な動作を繰り返す。
空中の一点で静止していた指が
最小限の弧を描いて
次の一点ですっと止まる。
それが、達人の舞だ。

彼らの飛び方は
まさにそれだった。

時速数百キロで飛ぶ
25トンを超える金属の塊が
舞踊家のしなやかな指先のように操られていた。

a0155104_01231845.jpg



空中戦、特に近接戦闘では
いかに小さく素速く旋回して、
自機を相手より優位な位置に持っていくか。
手持ちの運動エネルギーをどう使いこなしていくかが
勝負の鍵となる。

機体の動きに無駄があれば、
その一挙手一投足ごとに
僅かではあるが、エネルギーが余計に消費されていく。

その結果、機体の速度は減り、旋回半径は大きくなり、
いつの間にか敵に背後を取られ、
自分めがけて放たれたミサイルを
背中で受け止めることになりかねない。

そういう「無駄な動きの怖さ」を
彼らは知っている。
イーグルの有り余るようなパワーでさえ、
温存することの大切さを彼らは知っている。

だから、彼らはこの金属の猛禽を
これほど繊細に操る。

強いとは、相手を「凌駕する」ことだけを意味しない。
相手よりも「失わない」こともまた強さなのだ。

a0155104_01231185.jpg



「ヒョウモンダコ」の愛称で知られる#095号機が
左手から進入。と同時に横倒しになる。

そのまま姿勢を変えずに直進してくる。

ナイフエッジだ。

a0155104_01233157.jpg



わずか数秒の瞬間芸と思いきや、
10秒をゆうに超え、イーグルは翼を垂直に立てたまま、
滑走路上空を横切っていった。

F-15のナイフエッジが公式に披露されたのは、
1995年、百里基地で、204飛行隊の
F-15機種転換10周年を祝う記念式典でのことだ。
この時のナイフエッジの継続時間は
約4、5秒だったという。
当時はそれが限界とされていた。

それから20年。
今、イーグルのナイフエッジは、
教導群のパイロットによって、
ここまで進化している。

この機動ひとつとっても、
彼らが類稀な「イーグル使い」であることに
疑問の余地はないであろう。

a0155104_01232783.jpg



1時間を超える上空待機後であることと
生憎の天候だったこともあり、
飛行展示はあっという間に終了し、
彼らは地上に戻ってきた。

a0155104_01230697.jpg





大勢の観客に迎えられる。

a0155104_01225417.jpg




迷彩柄のイーグルは
通常のイーグルと比べ
何とも言えない威圧感がある。

機体と正対すると、
高速で回転するタービンの金属音が耳に刺さる。

a0155104_01225062.jpg





主翼付け根で赤色の衝突防止灯が
心臓の鼓動に似たリズムで明滅する。

a0155104_01224583.jpg




コックピットには2人のパイロット。
常に彼らは2名体制で動く。
緊迫する訓練において、
より正確な状況把握と安全確保を行うためだ。

機上から投げかける眼光は鋭い。

a0155104_01224106.jpg





キャノピーが開く。

a0155104_01223799.jpg





アグレッサーパイロットへの道は
誰にでも開かれるものではない。

本人がいくら転属を希望しようとも
最終的な登用の決定権は
常にアグレッサー側にある。

一線の飛行隊の中で、
操縦技術、人格、指導能力などに優れ
なおかつ、アグレッサーパイロットとしてのキラリと光る素質を
見出された者だけが、
いわゆる「一本釣り」の形でスカウトされる。

「あいつが欲しい」と言われるまでは
迷彩イーグルのコックピットは
どれほど腕の立つパイロットに対しても、
永遠に閉ざされたままなのだ。

a0155104_01223022.jpg





一線飛行隊では一目置かれるような
手練であったとしても、
アグレッサーの門をひとたびくぐれば
ベストパイロットの玉座に安住していることはできない。

ここでは誰もが階級や経歴に関係なく
「見習い」として再スタートを切る。
一度は光り輝いた才能の宝石も、ここでは再び原石として扱われる。

厳しい訓練を重ねながら、
戦闘機乗りとしての資質をさらに研ぎ澄ます日々を経て初めて、
アグレッサーパイロットとしてデビューすることが許されるのだ。

a0155104_01222718.jpg



戦闘機の性能が日々向上し
空飛ぶコンピューターと言われるようになった今日でもなお、
それを操るパイロットは
己の動物的勘や生存本能に頼る部分が大きいのだという。

恐ろしいほどの荷重を全身で受け止めながら
常に天地がぐるぐると入れ替わる世界だ。
悠長に考えている余裕などない。

考えるよりも先に体を動かし
先んじて敵にとどめを刺す。
「どうしたら勝てるのか」という条件は
頭ではなく体が覚えている。

アグレッサーの門をくぐるパイロットたちも
日々の訓練の中でそうやって戦いながら
ベストパイロットの道を登ってきた。

a0155104_01222323.jpg



ところが、
アグレッサーでは
それまでの強い自分を支えてきたはずの操縦法が
根本から否定されるのだという。

どうしてそこで旋回したのか。
どうして撃ったのか、撃たなかったのか。
敵機との位置関係はどうか。
僚機との連携はどうだったのか。

これまで
「勝利」の名のもと結果論的に是とされていた
無自覚な操縦の一部始終が
理論の俎上に載せられ、検証される。

空の上に、理由なき操縦などない。

そういう事実を突きつけられる。

過酷な3次元空間で
自他の動きを
常に冷静沈着に分析しながら
都度、最良の手段を選択する。

本当に強いパイロットとは
それをやってのける者なのだと
思い知らされる。

空中戦の勝敗を決するのは
運命の女神の微笑みなどではなく
常に自分自身なのである。

a0155104_01221844.jpg



彼らはここで
これまで培ってきたプライドの鎧を
一枚一枚剥がされながら
真のアグレッサーパイロットへと成長していく。

こうして迷彩イーグルを駆って
空を自在に飛び回る彼ら全員が
ひたすら己と向き合った茨の道を背にして
立っているのだ。

a0155104_01221348.jpg



アグレッサーの部隊マーク「白コブラ」。

このマークを右上腕に着けるのは
並大抵のことではない。

それは、
大空の神に見初められ
イーグルドライバーとして歩んできた者たちの中で
一握りの者だけが辿り着くことができる
さらなる到達点だ。

戦闘機乗りの道を極めた彼らによって
イーグルは真の力を解き放つ。

彼らが航空祭の飛行展示で見せた超絶技巧は
彼らの矜持そのものであった。

a0155104_01220577.jpg



今日も、
迷彩イーグルは空へと駆け上がる。

a0155104_01215682.jpg



自分を
そして他を
強くするために。


小松基地航空祭2016
― 完 ―






― 撮影機材 ―
EOS5D Mark III
EF70-200mm F2.8L IS II USM
EF500mm F4 L IS USM
EXTENDER EF2×III

― 参考文献 ―
『兵士を見よ』杉山隆男(新潮社)
『現代の航空戦』ビル・ガンストン+マイク・スピック 江畑謙介訳(原書房)
『ブルーインパルス 大空を駆けるサムライたち』武田頼政(文春文庫)
『最強の戦闘機パイロット』岩崎貴弘(講談社)
『JWings 2015年11月号』(イカロス出版)



― 後記 ―
二十数年前。
初めてアグレッサーの迷彩イーグルを目にした時のことは
今でもよく覚えている。
通いつけの本屋の店先で
何気なく開いた航空雑誌のムック本。
その見開きページの一角に
宮崎の海岸線の上をデルタ隊形で編隊飛行する
彼らの姿があった。
最初は、何かの記念塗装機だと思った。
でもキャプションを見れば、これが通常塗装なのだという。
わざわざ青灰色の制空塗装を施して
機体を空に溶け込ませる忍術戦法を重んじる戦闘機の世界で、
「さあどこからでも撃ってこい」と言わんばかりのド派手な塗装に
まず痺れた。
そして、この奇異な迷彩イーグルを操っているのは
航空自衛隊最強のパイロット達であるということが
私の心をさらに鷲掴みにした。
その日から、迷彩イーグルは私の憧れになった。
事あるごとにこのページを開いては、飽きもせず眺めた。
プラモデルもいくつ組み立てたか分からない。
当然、作ったのは全て複座型のF-15DJ。
エアブラシを使ってまでアグレッサーの塗装を再現することに熱中した。

いつか、この眼で見たいと思った。
だが、彼らの本拠地は宮崎県の新田原基地。
遠すぎた。
遥か南国の空を駆ける迷彩イーグルを思いつつ、
時だけが過ぎていった。

2016年、信じられないニュースが飛び込んできた。
「飛行教導群、小松に移転」
自衛隊の組織改編により
航空総隊直轄の「飛行教導隊」が「飛行教導群」に再編され
さらに、丸ごと小松基地に引っ越しをしてくるのだという。

いつか会いに行きたいと思っていたアグレッサーが
向こうから会いに来てくれる。
あまりの嬉しさに身震いした。

指折り数えた航空祭当日。
本降りの雨に見舞われた。
最も近所のエアベースである小松とて
気軽に行ける距離ではない。
雨の航空祭であれば、普通は遠征を断念するところだ。
でも今回は
どうしても行かねばならない理由があった。

雨でもいい。
ずぶ濡れになってもいい。
地上展示だけでも構わない。
夢にまで見た迷彩イーグルを、
彼らが本当に小松に来たということを、
この眼で確かめたかった。

そして、
雨に濡れる駐機場の真ん中に
迷彩イーグルはいた。

やっと、
やっと会えた。


航空祭が終わって、
撮った写真をRAW現像し
ブログにアップする。
最後に、
このアグレッサーの写真が残った。

このアグレッサーの記事だけ
書き進めることができなかったからだ。

迷彩イーグルを知ったあの日から
幾つもの関連書籍を読み漁り
彼らのことについて考えた。
書くべきことはいくらでもある。

しかし、書きたいことが多すぎて
うまくまとまらない。

思い入れが強すぎるというのも困ったものだ。

書いては消し、書いては消しを繰り返し
結局、全部消して振り出しに戻る。

思うように言葉を紡げない己の非力さを
これほど呪ったことはない。

結局、あれから4か月近くが経ってしまった。

写真ブログなのだから、
写真だけを載せればいいのかもしれない。

アグレッサーの奇抜な塗装は
いかにも写真映えする。
「こんな面白い塗装のF-15が飛んでるんですよ」
で終わらせてもいいのだ。

でも、私がやりたいのは
それではない。

被写体にはすべて
物語がある。

幾枚もの写真同士を繋ぐ
ストーリーがある。

私がやりたいのは
その物語を伝えることだ。

写真は有能だが
万能ではない。
写真だけでは伝わらないことが
本当に沢山ある。

だから、時には
言葉の力を借りねばならない。

写真と文章を連ねることで
スタイリッシュさとは程遠い
野暮ったいブログになってしまうことも否めない。

けれど、そこから何か一つでも
見る人の心に響くものがあれば
それでいい。

足踏みすることなく
一つでも多くの物語を届けられるよう、
写真と言葉の技術を
もっともっと磨いていきたい。

これからも、
そういうブログでありたいと思っている。



【F-15機動展示】【救難展示】【ブルーインパルス】【飛行教導群/アグレッサー】






by TamaWakaba | 2017-02-03 01:11 | 飛行機(軍用機) | Trackback | Comments(2)
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富山市ガラス美術館 ― グラス・アート・ガーデン

富山市 TOYAMAキラリ 富山市ガラス美術館公式WEBサイト


TOYAMAキラリ。

2015年にオープンした、
富山市の複合施設。

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EOS5D Mark III + EF16-35mm F2.8L II USM



地上10階・地下1階の建物には
富山第一銀行のほか、
富山市立図書館本館と
富山市ガラス美術館
が併設されている。


a0155104_22351546.jpg
EOS5D Mark III + EF16-35mm F2.8L II USM


設計は隈研吾

2階から6階が斜めの吹き抜け(通称:スパイラルボイド)という
斬新な設計。


a0155104_22351110.jpg
EOS5D Mark III + EF16-35mm F2.8L II USM


吹き抜け部分は
構造材がむき出しになった設計だが
杉材のルーパーが全面に取り付けられ
広大な木調の空間となっている。

この構造だけでも
見る価値はある。


a0155104_22350775.jpg
EOS5D Mark III + EF16-35mm F2.8L II USM


3階から6階は
富山市立図書館本館となっている。

こんな先進的な空間で
ゆっくり読書ができるなんて
富山市民がうらやましい。


a0155104_22350350.jpg
EOS5D Mark III + EF16-35mm F2.8L II USM


6階に今回の目的地
「グラスアートガーデン」がある。

ここは
建物2~6階の南側に入居する
「富山市ガラス美術館」
の常設展示室にあたる。


a0155104_22345956.jpg
EOS5D Mark III + EF16-35mm F2.8L II USM


この「グラス・アート・ガーデン」には
アメリカのガラス彫刻家
デイル・チフーリ氏が手がけた
空間美術が展示されている。

そして、この「グラス・アート・ガーデン」全体が
非営利使用を条件として「撮影OK」なのである。
(但し、三脚、一脚、自撮り棒、ストロボ撮影は禁止)

美術館クラスのアート作品を撮影できる場所というのは
日本ではほとんど思い浮かばない。

これは、撮りに行くしかない。





『ルリイロ・シャンデリア』

a0155104_22345557.jpg
EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM

氏の作品は、
ガラスとは思えない
生物的な造形が特徴的だ。
これは、殆どの作品に通底している。






『トヤマ・リーズ』
(Reeds:リードは葦の意)

a0155104_22345010.jpg
EOS5D Mark III + EF24-70 F2.8L USM





『トヤマ・ペルシャン・シーリング』

a0155104_22344640.jpg
EOS5D Mark III + SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE


海洋生物を連想させるガラスのパーツが
天井一面に敷き詰められ
上からライティングされている。


a0155104_22344028.jpg
EOS5D Mark III + SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE



海の底から
カラフルなクラゲの遊泳を
見上げているような感覚だ。


a0155104_22343528.jpg
EOS5D Mark III + SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE



見上げる場所によって
光が変化する。


a0155104_22343100.jpg
EOS5D Mark III + SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE



色ガラスのパーツを透過した光は
四方の壁に
美しい模様を描き出す。

a0155104_22342647.jpg
EOS5D Mark III + EF24-70 F2.8L USM



ガラスの造形もさることながら、
この壁に映った色の波紋も
素晴らしい。

a0155104_22342124.jpg
EOS5D Mark III + EF24-70 F2.8L USM





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EOS5D Mark III + EF24-70 F2.8L USM







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EOS5D Mark III + EF24-70 F2.8L USM







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EOS5D Mark III + EF24-70 F2.8L USM







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EOS5D Mark III + EF24-70 F2.8L USM







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EOS5D Mark III + EF24-70 F2.8L USM







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EOS5D Mark III + EF24-70 F2.8L USM






『トヤマ・フロート・ボート』
(Float:フロートは浮き玉の意)

a0155104_22334391.jpg
EOS5D Mark III + EF24-70 F2.8L USM


富山県を流れる神通川の漁で使われていた笹舟に
117個のガラス製のフロート(浮き玉)が置かれている。


a0155104_22333734.jpg
EOS5D Mark III + EF24-70 F2.8L USM


フロートひとつひとつが
独特の色彩と輝きを有している。


a0155104_22332987.jpg
EOS5D Mark III + EF24-70 F2.8L USM







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EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM







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EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM






『トヤマ・ミルフィオリ』
(Mille Fiori:ミルフィオリ、イタリア語で千の花の意)


a0155104_22331629.jpg
EOS5D Mark III + EF24-70 F2.8L USM


これはもはや、
異星に息づくガラスの森林だ。


a0155104_22331277.jpg
EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM


もしかして
いまも目に見えない速度で
成長を続けているのではないか、
と思えるような
生々しい生物的曲線を有している。


a0155104_22330703.jpg
EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM


もしかすると、
遠い宇宙の果てに
こういう二酸化ケイ素主体の
不思議植物が繁茂する惑星が
あるかもしれない。


a0155104_22330269.jpg
EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM







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EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM







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EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM







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EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM







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EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM







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EOS5D Mark III + EF70-200mm F2.8L IS II USM


こんな奇妙で美しい物体達に囲まれ
夢中で写真を撮っていると
時が経つのを忘れてしまう。


富山市へお出かけの際は
不思議なガラス空間へ
ぜひどうぞ。




美術品を撮るというのは緊張します。
展示室内で監視スタッフが見ているから、ということではなく
作品自体が研ぎ澄まされているというか、
細部に渡るまで製作者の気迫が漲っているので
こちらも気合を入れないと
カメラを弾き返されるような圧を感じてしまうからです。

確かに撮影OKなんだけど、精神的レベルでは撮影を許さないというか、
作品自体に「さあ撮れるものなら撮ってみろ」と言わんばかりの
存在感と威圧感がありました。

美術品にも色々ありますが、
こういう言語による解釈を拒む類の作品を撮影するのは
写真的にかなりの鍛錬になる気がします。
(技術的にも精神的にも)

カメラでフレーミングしていると、
肉眼で見ていた時には感じなかった生々しさや
細部にこだわる製作者の執念がビシビシと伝わってきます。

そういう意味では、
撮影するというのも
美術品への有効なアプローチの一つだと
言えるのではないでしょうか。

常設展示はこの「グラス・アート・ガーデン」のほか、4階の常設展示室も含め、
観覧料は200円という破格の安さで、
企画展示のチケットを購入した場合はコミで見られるという親切設計です。

この建物といい美術館といい、
素晴らしいぞ富山市!




by TamaWakaba | 2017-02-01 01:24 | 旅先見聞録 | Trackback | Comments(0)
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基本的に何でも撮ります。     ※スマホの方は「PC版表示」での閲覧をおすすめします。
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マキさん ありがとうご..
by TamaWakaba at 17:08

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